ステータス6
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 02:32 UTC 版)
2015年には、ロシアが最大100MTの新型熱核魚雷「ステータス6海洋多目的システム」を開発中の可能性があるという情報が明らかになり、ペンタゴンの高官はこの兵器に「Kanyon」とコードネームをつけた。この兵器は、最大500mの高さの津波を発生させるように設計されている。またコバルト60で敵の海岸の広範囲を放射能で汚染し、ICBMまたはSLBMを無力化し得る弾道弾迎撃ミサイル、レーザー兵器、レールガンなどのミサイル防衛システムの影響を受けない。搭載する可能性がある2つの潜水艦、プロジェクト09852オスカー型原子力潜水艦「ベルゴロド」とプロジェクト09851ヤーセン型原子力潜水艦「ハバロフスク」は、それぞれ2012年と2014年に建造された新しい艦船である。ステータス6は最後の手段としての抑止武器とみられる 。100ノット(185km/h)の速度で移動可能な魚雷型のミニロボット潜水艦のように見える。より最近の情報では、射程10,000km、最高速度56ノット(100km/h)、最大深度1000mであると示唆している。この水中ドローンは、音響追跡デバイスを回避するステルス技術によって覆い隠されている。しかし、多くのコメンテーターはこれが現実のプロジェクトであるか疑っており、アメリカを脅かすための仕組まれたリークである蓋然性が高いと考えている。本件に関してのコメントでエドワード・ムーア・ガイストは「ロシアの意思決定者はこれらの地域が意図された場所にあるという自信がほとんどない」 という論文を書き、ロシア軍の専門家は「示されたロボット魚雷は深海用機器の輸送や監視装置の設置など他の目的を有している可能性がある」と述べている。 2018年1月、ペンタゴンはステータス6の存在を確認した。
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