スタッフとのエピソード
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「いのくままさお」の記事における「スタッフとのエピソード」の解説
助監督が監督へ昇格してゆく様を多く見守っており、監督デビュー作をいのくまが担当したスタッフも多い。 『快傑ズバット』『燃えろアタック』などで長年コンビを組んだ監督の田中秀夫と対談した際に、いのくまは田中に対して「3本の指に入るくらいの頑固な監督です」と発言している。一方、田中もいのくまに対して「相当な頑固で譲らない時がある」と発言している。 戦隊シリーズを撮っていたころに、助監督の中澤祥次郎に「お前が監督になったら俺がカメラマンをしてやる」と約束していた。しかし中澤が戦隊の監督に昇進した時期に、いのくまは仮面ライダーシリーズに異動しており、すれ違い状態が長く続いた。そしてこの約束は『仮面ライダーキバ』第36話にて、ようやく果たされることになった。いのくまは、終始機嫌よくカメラを回し続けたという。 髙寺成紀とも親交深いが、苦言を呈したこともある。「『超力戦隊オーレンジャー』の中盤でロボットの数が増えすぎたじゃないですか。で、毎回ただ新しいロボットが出るだけみたいな話が続いちゃって(髙寺に)『やたらにロボットばっかり出てくるだけど、ドラマが見えないよ。そういうのは、どうにかならないの? こっちは玩具のCM撮っている訳じゃないんだから。ドラマとお話を撮ってるわけだから』って言いましたけどね」。 監督の坂本太郎とは同じ年齢で、家族ぐるみのつき合いをしているという。坂本が助監督だった『人造人間キカイダー』からのつき合いである。 監督の東條昭平とも同じ年齢で、スーパー戦隊シリーズで12作品組んでいた。 監督の長石多可男と付き合いが古く、彼とのエピソードは枚挙に暇がない。2007年11月に行われた鈴木美潮主催の『長石祭』というイベントでさとう珠緒が語ったことによると、『超力戦隊オーレンジャー』の撮影中、いのくまと長石が口論になった場面を目撃したという。そのときさとうは「いのくまさんと監督が言い争いになったとき、ふたりの背後で言霊がケンカしているのを見た」と冗談ぽく付け加えている。 『仮面ライダーカブト』で山本裕典が迫真の演技を見せて、いのくまが「オッケー!」と言って、長石に「監督、今のどう!?」と聞いたら、長石は「はっ、月を見てた!」と上の空だったという。 溝口琢矢が語ったところによると『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』の撮影中がシーンの撮影でカメラのフレームから目をそらしてしまった際、すかさずいのくまが「下を向くな!」と叱り飛ばした。しかし、長石が「私が選んだ役者だ、怒るなら私を怒れ!」と言って庇ってくれたという。 いのくまは長石について、「昔は長石監督の指示が訳わからなくて、撮った画を見て納得したんだけど最近は監督が丸くなったのか、俺が慣れたのかはわからないけどついていけるようになった」と語っている。また、長石の感覚的な指示を若い俳優が理解できずにいるときには、いのくまが長石の意図を汲んで俳優に説明することもあるそうで「通訳だね(笑)」と話している。 長石は2013年3月に死去し、5月に催された長石を偲ぶ会では弔辞を述べた。 いのくまの弟子に『大魔神カノン』でデビューを果たし、『天装戦隊ゴセイジャー』で特撮カメラを担当している野村次郎がいる。
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