すがも【巣鴨】
すが‐も【×菅藻】
スガモ Phyllospadix iwatensis Makino
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(横断切片写真)
からだは細長い葉と地下茎からなり,主に岩礁域に生育する雌雄異株の多年生の草本である。葉は細長く先端は丸みを帯び,5本の葉脈(維管束)が葉の先端から基部まで平行に走っている。葉の縁には顕微鏡的な鋸歯を持つ。茎から柄を出し,その先に花をつける。葉の表裏には紅藻無節サンゴモ類のモカサがしばしば着生している。
属名のPhyllospadixは男性名詞で,葉の基部に花序が埋まっていることを表すギリシャ語の「phyllon(葉)+spadix(肉穂花序(にくすいかじょ))」に由来する。種小名「iwatensis」は男性形で,「岩手の」の意味で,地名にちなんでいる。
同様の形態している海産種子植物の中で,スガモやエビアマモは波の荒い岩礁域に,アマモやコアマモは内湾や河口付近の砂泥域に生育している。スガモやエビアマモには葉に顕微鏡的鋸歯が見られるが,アマモやコアマモは見られない。また,スガモに比べエビアマモの,アマモに比べコアマモの葉は細い。
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