スガシカオとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 16:10 UTC 版)
「夜空ノムコウ」の作詞を依頼されたスガは、初めての作詞だけの仕事にとまどっていたのもあり、悩みに悩み歌詞が全然書けずに放置してしまっていた。その結果、締切当日までその依頼をすっかり忘れており、札幌でのライブに向かう途中の羽田空港のロビーにてマネージャーに指摘されて思い出したという。そのためスガは札幌(新千歳空港)に向かう飛行機の機内とライブ会場であるPENNY LANE 24の控室で慌てて作詞を行い、そこからFAXで歌詞を送ることとなった。この時点ではタイトルは「夜空のむこう」と平仮名表記だった。その後、メロディーへの乗せ方が分からないと連絡が来たため、札幌から東京へと帰ってきたその足で、スタジオで仮歌を録音した。その時の制作スタッフに「『夜空のむこう』を『夜空ノムコウ』にしないか」と言われたため、現在の片仮名表記となった。 ちなみに歌詞は、スガが浪人時代に付き合っていた女性と、御茶ノ水の公園で過去や未来など様々な話をしていたことがモデルとなっている。 スガがSMAPのリリースから3年もセルフカバーを拒んだのには、SMAPに義理立てがあり、頼まれたから作っただけということで、スガは公の場で「夜空ノムコウ」の歌唱を行わず、ライブでも一切歌うことはなかった。しかし、教科書掲載や卒業式での楽曲使用、さまざまなカヴァーバージョンが出てきたことで「スタンダード」となった事を受けて自ら歌うことを決意した。 スガはこの楽曲並びにSMAPについて「デビューして間もないころ、知名度のなかったオレを起用してくれて、大ヒットしまして、初めて全国区になるきっかけになった曲」「いつも自分の曲でもあるのに、SMAPさんのカバーをさせてもらいますと言ってました」と語っており、セルフカバーに臨むにあたってもはや「自分の曲」という印象はさらさらなく、他人の曲をアレンジするスタンスで挑んだという。また、現在においても「SMAPのこの曲を愛して誰かに伝えようとする心意気には敵わない」と認めている。 SMAPが解散を発表した直後、スガは本曲の歌唱を封印すると宣言し、2016年に行われたライブツアー『SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2016「THE LAST」〜ENCORE〜』を最後に、コラボを除いた個人での歌唱を封印していた。その後、2019年にアルバムのプロモーションに伴い、自身のライブや音楽番組などで再び歌唱するようになった。
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