シーズン最多セーブ記録更新
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 07:50 UTC 版)
「フランシスコ・ロドリゲス」の記事における「シーズン最多セーブ記録更新」の解説
2008年はエンゼルスが僅差の試合に競り勝つスタイルをとったことから、セーブ機会に恵まれたロドリゲスはセーブを量産。4月から4か月連続で月間セーブ数が10を超えるというハイペースでセーブ数を伸ばしていった。98試合目・7月20日のシーズン40セーブ到達、および129試合目・8月24日の同50セーブ到達は、それぞれ史上最速記録を更新。かつての記録は、前者は2003年のジョン・スモルツによる108試合目・7月31日、後者は同年のエリック・ガニエによる143試合目・9月9日であり、これらを上回るスピード記録を作ったロドリゲスに対して、1990年にボビー・シグペンが達成したシーズン最多セーブ記録(57)の更新へ期待が高まっていった。9月2日には、シグペンの記録まであと3に迫るシーズン54セーブ目を挙げると同時に、通算200セーブに史上最年少(26歳239日)で到達。そして9月11日、シアトル・マリナーズとの4連戦第1戦で、57セーブ目を記録しMLB記録に並ぶ。9月12日はロドリゲスの登板はなし。そして9月13日、エンゼルス3点リードの9回表というセーブ機会でロドリゲスが登場した。新記録への重圧からか、先頭打者ミゲル・カイロに二塁打を許すと、続くルイス・バルブエナには四球を与え、本塁打が出れば同点のピンチを迎える。だがイチローを二塁ゴロに打ち取ると、その後はウラディミール・バレンティンとラウル・イバニェスを2者連続空振り三振に仕留め、試合終了。この瞬間、ロドリゲスはシーズン最多記録を塗り替える58個目のセーブを手にした。イバニェスから三振を奪った直後、ロドリゲスはマウンドに跪き、プロ入り直後に亡くなった祖父と神への感謝の気持ちを込めて空を指差し大声を上げた。祖父への感謝については「毎日感じていることなんだ。今も彼がハッピーで、僕のことを誇りに思ってくれていることはわかっているからね」と語っている。その後もレギュラーシーズン終了までセーブを重ね、最終的な記録は60超えとなる62まで伸びた(ギネス世界記録に認定)。しかしポストシーズンでは、エンゼルスは前年と同じレッドソックスとの対戦となったALDSでまたも敗退。ロドリゲスも第2戦、5-5で同点の9回表にJ.D.ドリューに勝ち越し2点本塁打を喫して敗戦投手となった。オフの11月3日にFAとなった。代理人は5年総額7500万ドルを最低ラインとする大型契約を目指し、交渉を展開した。一方のエンゼルスは、打線強化を目的として2008年のシーズン途中に獲得したマーク・テシェイラの残留交渉を優先しており、また同年にデビューしてリリーフで好成績を残したホセ・アレドンドの成長を見込んでいたこともあって、ロドリゲスの残留交渉にはあまり熱心ではなかった。
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