サッカーにおける没収試合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/12 11:26 UTC 版)
「没収試合」の記事における「サッカーにおける没収試合」の解説
国際サッカー連盟(FIFA)が定めたFIFA懲罰規定(英語版)の第22条(Forfeit)に規定があり、選手がその試合の出場資格を持たない場合に試合を没収し(第1項)、当該選手が所属するチームに対して、11人制サッカーの場合は「0-3」、フットサルの場合は「0-5」、ビーチサッカーの場合は「0-10」の敗戦として取り扱う(実際の試合がそれ以上の点差での敗戦の場合はそれを有効とする)ものとしている(第2項)。ただし、内容によっては試合の没収以外の懲罰を下すこともあり得るとしている(第3項)。 日本サッカー協会(JFA)では懲罰規定第4条第2項において、チームへの懲罰処分の一つとして「0-3での敗戦」を定めている。個別の大会規定により0-3以外の得点を定める場合もある。 Jリーグにおいては2021年からトップチーム登録の13人がベンチ入りできれば試合を開催するエントリー基準が定められ、13人未満の場合は代替日を選定する。代替日を選定できない、もしくは代替日の選定を見送った場合、試合の放棄を申し出た場合のいずれかで、13人未満だったチームを0-3で不戦敗とする「みなし開催」を導入することになった。 以下のケースが起こった場合、没収試合となることがある。 チームまたは選手が試合継続を拒否し、または試合を放棄する場合。 試合中または試合終了後の、競技場内における騒乱。 チームによる著しい違反行為。 ドーピング違反行為。 ピッチ上の出場選手が規定人数以下の場合(FIFAによれば6人以下としているが、協会、連盟などによって規定人数は異なる。日本協会は7人以下)。 参加資格のない選手を出場させた場合(出場停止中など)。 なお、総当たりリーグ戦などで没収試合に相当するケースが生じた場合、没収試合を適用せず「当該チームが参加辞退した(或いは当初から参加しなかった)もの」として取り扱い、実施済みの試合記録のみを無効とする場合がある(AFCチャンピオンズリーグ2020 グループステージにおけるアル・ワフダ、アル・ヒラル、ジョホール・ダルル・タクジムなど)。 観客トラブル(フーリガン)が原因の場合は、試合の裁定とは別に無観客試合の処分が下されることが多い。
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