コトレータの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 02:32 UTC 版)
牛挽肉のコトレータ / ゴヴャージエ・コトレートィ / Говяжие котлеты / Goviazhii Kotleta ハンバーグとよく似たタネにパン粉をまぶして揚げたもの。大変ポピュラーな家庭料理の一つで、朝昼晩いつでも供される。普通は単にコトレータといえば、これを指す場合が多い。 魚のコトレータ / ルィーブヌィエ・コトレートィ / Рыбные котлеты / Rybnaya Kotleta カワメバルなどの魚肉のタネにパン粉をまぶして揚げたもの。 ポジャルスキー風コトレータ(英語版) / ポジャールスキエ・コトレートィ / Пожарские котлеты / Pozharskie Kotleta コトレータのタネにバターを加えるのが特徴である。ポジャルスキー(ポジャールスキイ)は19世紀の料理人で、モスクワとサンクトペテルブルクの間に位置するトヴェルツァ河畔のトルジョークという町で料理屋を営んでいた。茸の煮物を添えた野鳥のカツレツで名を知られるようになり、アレクサンドル・プーシキンが四行詩を詠んでその名を讃えるほどであった。ポジャルスキー自身はヤマウズラやライチョウの肉、または子牛と牛の合挽肉を用いたが、現在では鶏肉、仔牛肉、鮭などが用いられる。 スコベレフ風子牛のコトレータ / テリャーチエ・オドビヴヌィーエ・コトレーティ・スコベレフスキェ / Телячие отбивные котлеты Скобелевские / Telyachie Otbivnye Kotlety Skobelevskie 叩いて軟らかくした子牛のカツレツ肉に小麦粉をまぶしてバターで焼き、玉葱ソースと櫛形に切って揚げたじゃがいもを添える。19世紀ロシアの著名な軍人ミハイル・スコベレフ将軍にちなみ名付けられた。 キエフ風コトレータ / コトレータ・ポ・キエフスキ / Котлета по-Киевски / Kotleta po Kievski チキンキエフ。バターを芯にして薄く叩いた鶏の胸肉を巻き、パン粉をつけて揚げた料理。伝統的なカトレータ・パ・キエフスキは、手羽元の骨を胸肉につけたままにしておく。鶏の挽肉を使うこともある。真ん中にボリュームを持たせ、両脇を尖がったさつまいものような形にすることが多い。温かいうちに切ると、バターが染み出すため、ソースのようにして食べる。定番の付け合わせは細切りのフライドポテトとバターをのせたグリーンピース。発祥については諸説があるが、ロシアでも人気がある。 ポジャルスキー風コトレータ スコベレフ風コトレータ(豚肉) キエフ風コトレータ
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