グリーンピースの告発内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 10:03 UTC 版)
「グリーンピース宅配便窃盗事件」の記事における「グリーンピースの告発内容」の解説
告発者のグリーンピースのインタビューに対する供述 告発者の共同船舶従業員がかつて捕鯨母船日新丸搭乗していた頃の実体験として、シーシェパードの妨害により、捕れるチャンスには無理をおして多すぎる頭数を船揚げするという状況におちいった。結果、解体作業は追いつかず、高級部位をあわただしく「製造」し、いわゆる「雑肉」を大量投棄していたと明かす。無駄にされた量は、毎日ミンククジラ20頭分の「雑肉」約7トン規模だと推定している。こうした投棄分も公式トン数に申告されず、グリーンピース調査員(インタビュー質問者)は、頭数あたりトン数の数値が近年になって減っているのは、そのせいではないかとの指摘をする。 いわゆる「横領」される肉は、いずれも高級な部位であり、ベーコン原料である畝須の塩漬けが8割方であるほか、赤身のなかでもとくに脂ののった部位や、もっとも重宝される尾の身を着服するのであるという。 しかも、ナガスクジラ(絶滅危惧種指定から外してはもらえていないが鯨肉業界の垂涎の品)も告発者が現役だった時期に捕獲されていたが、この肉も「完璧に」横領対象であり、これに至っては、一般の搭乗員には融通されず、「ナガスは、..ほとんど上の幹部、上の人たちが引っ張り込んでると思います」という話であった。 告発者が捕鯨員だったころの推計では、150人中120~130人が鯨肉の持ち帰りをしており、その量は一人200~300kg程度であったという。また、別の説明によれば、配送に使っていた業者、西濃運輸の大箱が 40kg 容量であり、たいがいの船員はこれを 5~6箱、宅配にしていたという(多い人間だと 20 箱、つごう 800kg)。衣類なども混入することもあるが、中身はほとんど「ウネス」(ベーコン用肉)と断じている†。(†箱数については、告発者の供述は海外マスコミに回答した時には二転三転しており、「10箱まで」、「5 - 10箱を持ち帰る者もおり、40箱持ち帰る者もいた」としている)
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