グラウンド・エフェクトカーとターボエンジン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 02:10 UTC 版)
「F1世界選手権の歴史」の記事における「グラウンド・エフェクトカーとターボエンジン」の解説
空力デザインの試行錯誤により個性的な外観のマシンが登場した。サイドラジエター、ウェッジシェイプ(楔形)ボディ、スポーツカーノーズ、巨大な吸気ポッドなどが流行し、6輪車ティレル・P34のような奇抜なアイデアもあらわれた。 フェラーリ、アルファ・ロメオ(エンジンメーカーとしてF1復帰)などの12気筒エンジン勢に対し、馬力で劣るDFVエンジン勢は空力の追求に活路を求めた。なかでも1977年にロータスが開発したグラウンド・エフェクト・カーは一大発明となった。ベンチュリ効果によって車体底面の気圧を下げ「路面に吸いつくように走る」という画期的なアイデアはたちまち大流行し、その中から弱小ウィリアムズが上位進出のきっかけをつかんだ。また、同様の発想からファン・カーという奇策も登場した。 同年にはルノーがターボエンジンを用いて参戦(ルノー・RS01)。トラブルを重ねながらも開発を進め、1980年代のターボエンジン時代の先鞭を付けた。フランス勢はルノー以外にもマトラ、リジェ、ミシュラン(ラジアルタイヤを導入)、エルフ支援のドライバーなど国を挙げてのF1進出が続いた。 表 話 編 歴 « 前 ― F1世界選手権レース (1970-1979) ― 後 » 1970 RSA ESP MON BEL NED FRA GBR GER AUT ITA CAN USA MEX 1971 RSA ESP MON NED FRA GBR GER AUT ITA CAN USA 1972 ARG RSA ESP MON BEL FRA GBR GER AUT ITA CAN USA 1973 ARG BRA RSA ESP BEL MON SWE FRA GBR NED GER AUT ITA CAN USA 1974 ARG BRA RSA ESP BEL MON SWE NED FRA GBR GER AUT ITA CAN USA 1975 ARG BRA RSA ESP MON BEL SWE NED FRA GBR GER AUT ITA USA 1976 BRA RSA USW ESP BEL MON SWE FRA GBR GER AUT NED ITA CAN USE JPN 1977 ARG BRA RSA USW ESP MON BEL SWE FRA GBR GER AUT NED ITA USE CAN JPN 1978 ARG BRA RSA USW MON BEL ESP SWE FRA GBR GER AUT NED ITA USE CAN 1979 ARG BRA RSA USW ESP BEL MON FRA GBR GER AUT NED ITA CAN USE
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