ファン・カー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/18 04:10 UTC 版)
ファン・カー (Fan Car) とは、車体後部に送風機(ファン)を装備する自動車、特にレーシングカーのこと。ファンによって車体下面から空気を強制的に排気することで気圧を下げ、車体上面との気圧差によってダウンフォースを発生させ、コーナリング速度の向上を図る。サカー・カー(Sucker Car)などとも(sucker: (何かを)吸うもの)。
- ^ 排気量無制限2座席のレーシングカテゴリ。
- ^ Ferrari.com 599XX
- ^ ゴードン・マレーが手がけたスーパーカー「T.50」がデビュー Web CG(2020年8月6日)
- ^ https://www.youtube.com/watch?v=bgjcwz7Qmlk
- ^ ファンで路面に吸い付くバットマンカー風ミニ電気自動車、グッドウッドのヒルクライムでコースレーコード【Gadget Gate】(2022年6月28日)
- ^ 『河森正治デザインワークス』 エムディエヌコーポレーション、2006年、p69。
- ^ 佐伯憲司 (2010年10月29日). “SCEJ、PS3「GT5」に登場する「レッドブルX1」の全貌を公開”. GAME Watch 2011年2月13日閲覧。
- 1 ファン・カーとは
- 2 ファン・カーの概要
- 3 玩具として
ファンカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 16:20 UTC 版)
ファンカーとして最初のものは、二人乗りレーシングカーカテゴリのCan-AMで、シャパラル2シリーズの車体にファンとファン駆動用エンジンを取り付けたシャパラル2Jが1970年に登場した。車体下部の空気を強制的に吸い上げて、車体下部の空気圧を下げることで車体に強力なダウンフォースを与えた。 F1では1977年には多くのチームが前述のウイングカー構造に追随していたが、使用していたエンジンの形状が他のチームと違い、ウイングカー形状に車体下部を形成することの難しかったF1ブラバムチームのゴードン・マレーは、ベルヌーイの定理によるウイングカー化を放棄し、シャパラル2Jのように車体後部に巨大な排気ファンを取り付け、車体下部の空気を直接吸い出すBT46Bを開発した。他車と同じようなサイドスカートを装備しており、ウイングカーとは違い車体下部の空気をファンで吸い出すことでダウンフォースを発生させた。 BT46Bはデビューした1978年スウェーデンGPで圧勝したが、ルールの厳密化と明文化により1戦のみの出走で出走禁止となった。詳しくはファン・カーを参照。 これらの機構は、空気の流れによって発生するダウンフォースの大きさが車体の速度に左右されるウイングカー構造と違い、自由に車体下部の圧力を調節できたために中低速で圧倒的に有利だった。
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