クロスフィットプログラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 08:59 UTC 版)
「クロスフィット」の記事における「クロスフィットプログラム」の解説
クロスフィットは”様々な実用的な動作(ファンクショナルムーブメント)を高い度合いで行うストレングス、コンディショニングプログラム”である。10の身体能力(心肺機能、スタミナ、筋力、柔軟性、パワー、スピード、連動性、俊敏性、バランス、正確性)を総合的に改善することで、包括的なフィットネスの形成を目的としている。そして、この包括的なフィットネスをクロスフィットでは”広範囲の時間域(有酸素域、中間域、無酸素域)、運動域(様々な身体動作)での高められた総合的な身体能力”と定義している。 クロスフィットのワークアウトは、一般的に20分間以下のものが多く、高い度合いで行われるという特徴がある。”高い度合い”とは、自分自身に挑戦することを求められるということである。ワークアウトの形体は基本的に2種類ある。まず、一つ目が「決められた時間内にできる限り多くの運動を行うことを目的とするワークアウト」。もう一つは、「決められた動作をできる限り短い時間で行うことを目的とするワークアウト」である。 これらのワークアウトはウェイトリフティング、ジムナスティック(自重動作)、モノストラクチャル(カーディオ)の3種類の動作から成り立っている。ウェイトリフティングとはバーベル、ダンベル、ケトルベルなどのウェイト器具を使用した動作、ジムナスティックとは腕立て伏せ、懸垂、腹筋運動、吊り輪などの体重のみで行う動作、モノストラクチャルとはロウイング、縄跳び二重飛び、中長距離走などの主に心肺機能に刺激を与える動作のことである。これらの動作を様々に組み合わすことにより”ワークアウト・オブ・ザ・デイ”(今日のワークアウト、通称「ワッド(WOD)」)と呼ばれる日替わりのワークアウトが作られる。 クロスフィット認証ジムは通称”ボックス”と呼ばれ、ウォームアップ、動作の練習、ワッド、ストレッチなどが1時間のクラス形式で行われる。クロスフィットのクラスでは、参加者のワークアウト結果がホワイトボードに記録される。このような競技的要素を取り入れることで参加者間に仲間意識を育て、モティベーション向上に役立てている。また、多くのクロスフィット認証ジムでは、クラスとは別にオリンピックウェイトリフティング、体操、護身術などの特別なクラスを提供している。 クロスフィットプログラムは認証ジムだけではなく、消防署、警察、軍のトレーニングプログラムとしても採用されている(Canadian Forces、Royal Danish Life Guards、北米の高校体育、大学スポーツチーム、メジャーリーグチーム)。その他にも、クロスフィット本部により認証は受けてはいないので、商業目的で「クロスフィット」という名称を使用していないが、多くのフィットネスジム、または個人にクロスフィットのワークアウトは行われており、ワークアウトの結果がクロスフィット本部のウェブサイトに投稿されている。
※この「クロスフィットプログラム」の解説は、「クロスフィット」の解説の一部です。
「クロスフィットプログラム」を含む「クロスフィット」の記事については、「クロスフィット」の概要を参照ください。
- クロスフィットプログラムのページへのリンク