クルムヘトロジャン『へろ』とは? わかりやすく解説

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クルムヘトロジャン『へろ』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 17:03 UTC 版)

不条理日記」の記事における「クルムヘトロジャン『へろ』」の解説

SF大会編」は、吾妻星雲賞受賞した1979年第10回日本SF大会(MEICON III)を題材にした、一種レポート漫画であるが、その中にSF大会合宿企画開かれたオークションで、「スタージョンの「にふへんへほう」」、「ベーホの「ふるむまかをめら」」、「クルムヘトロジャンの「へろ」」といった書物次々とオークションかけられる場面がある。吾妻は「おー クルムヘトロジャンが!!」と声を上げるが、なぜか参加者たちからにらみつけられ追われるようにその場逃げ出す。 『にふへんへほう』は『人間以上英語版)』のもじりと思われるが、他の2冊とその著者実在しない。 ところが、翌1980年第11回日本SF大会(TOKON VII)で、『不条理日記』のこのシーン現実化しようとする企画持ち上がり実際に『へろ』が、「ウロン文学選集」の第11巻第1回配本)という設定制作されることになった装幀国書刊行会の「ラテンアメリカ文学叢書」のコピーで、「クルムヘトロジャン著、神羽黎・片野隆之訳、知佳発行」という名義となっており、本文イラスト吾妻ひでお序文矢野徹、「月報」には高橋留美子イラスト萩尾望都新井素子とり・みきらによる小文寄せられていた。版元知佳舎は、熱狂的な吾妻ファンだった米沢嘉博が、主宰していたファンジン組織限定300部が通しナンバー付き制作され2番から30番までがハードカバー革装の特別限定版となっており、1番は吾妻肉筆原画入りで、これが実際にSF大会オークションかけられている。なお「ウロン語」は、吾妻の『やけくそ天使』に登場する架空言語である。 吾妻による TOKON VIIレポート漫画ダーティしでおの大冒険」(『奇想天外1980年10月号)には、吾妻が『へろ』のオークション遭遇して「だからSFファンやること恐ろしいというのだ!」と叫ぶ場面がある。 さらに翌1981年にも、『ふるむまかをめら』が第2回配本として制作された。序文川又千秋で、「月報」にはいしかわじゅんイラスト横田順彌小文寄せられた。短編集で、阿島峻訳「ふるむまかをめら」、神羽黎訳「飛翔のための手記」、片野隆之訳「遥かなる旅立ち」、和都ありや訳「緑樹の奥」の4編が収録され普及版のみが制作された。 吾妻没後2020年5月に『復刻版 ウロン文学選集』が復刊ドットコムより限定版として刊行された。 また、とり・みきの『るんるんカンパニー』には、秋田冒険王先生がクルムヘトロジャンの『へれもこそ』という小説翻訳する場面がある。

※この「クルムヘトロジャン『へろ』」の解説は、「不条理日記」の解説の一部です。
「クルムヘトロジャン『へろ』」を含む「不条理日記」の記事については、「不条理日記」の概要を参照ください。

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