クモハ110形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 08:48 UTC 版)
「伊豆急行100系電車」の記事における「クモハ110形」の解説
片運転台式の電動制御車。18両が製造され、更に改造によって3両が追加された、100系の中で最も多くの車両を有する形式である。運転台は基本的に伊豆急下田駅側に設置されていたが、111・112は当初から、126 - 128は後年の方向転換改造により伊東駅側に設置されており、連結器周辺にジャンパ栓を装備する。パンタグラフは連結面寄りに設置されていた。 製造・改造時期によって以下の種類が存在した。 111 - 123 - 開業当初に導入された車両。1961年の開通に合わせて製造されたのは111 - 120で、121は1962年10月、122・123は翌1963年9月に増備された。118・120は1000系(クモハ1100形)への更新対象車両となった。 124 - 127 - 1964年10月に製造。運転台の位置が従来の車両からmm上昇した高運転台構造となり、前照灯も上部から左右の窓下に移設された。また貫通扉の窓下に設置される方向幕も電照式に変更された。また、出力値は同一ながらも他の電動車と主電動機が異なり、駆動方式も従来車の中空軸平行カルダン駆動方式からWN駆動方式に改められた。 128 - 1968年12月に製造。基本的な車体構造は124 - 127と同様だが、全高が4,147mmと従来車から3 mm程低くなり、台車もTS316Cに変更された一方、駆動方式は111 - 123と同様の中空軸平行カルダン駆動方式を採用した。 129 - 131 - 1982年7月から10月にかけて、後述のモハ140形のうち145 - 147の片側に運転台を増設した車両。デザインは124 - 128に準拠した高運転台構造を取り入れたが、先頭部は平べったい切妻型であった。また、前面窓や縁は車体側に1段押し込まれた形状となっていた。 クモハ126(高運転台)(2001年撮影) クモハ131(中間車改造車)(2002年撮影) 形式名両数番号定員自重全長全幅全高台車備考クモハ110形 21両 111-123 160人(座席74人) 35.0t(非冷房)36.0t(冷房化) 20,000mm 2,890mm 4,150mm 東急TS316A 124-127 東急TS316B 高運転台 128 4,147mm 東急TS316C 129-131 高運転台、前面切妻モハ140形から改造
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