クハ1形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:46 UTC 版)
クハ1 1942年(昭和17年)12月に鉄道省より二軸単車ガソリンカーキハ4530の払い下げを受け、導入したものである。鉄道省キハ4530は阿南鉄道(現・牟岐線の一部)が開業に際して1930年(昭和5年)4月に雨宮製作所において新製したキハ101が、阿南鉄道の国有化に伴って鉄道省の車籍に編入された際に同番号へ改称・改番され、鉄道省においては1942年(昭和17年)3月26日付で廃車となったものである。導入に際しては内燃機関撤去ならびに電車用機器の整備が実施され、蒲原鉄道線における初の制御車として竣功した。全長9,246mmの半鋼製車体に片側2箇所680mm幅の片開客用扉を備え、窓配置は1(1)D5D(1)1(D:客用扉、数値は側窓の枚数、カッコ内は戸袋窓)である。 蒲原鉄道線における唯一の制御車として運用されたクハ1は、後述クハ10の導入に伴って運転機器を撤去して事実上付随車化され、1957年(昭和32年)9月にハ2形2と正式に付随車形式へ改称・改番された。付随車としてのハ2の制動装置は手用制動のみで、空気制動は持たなかった。 前述ハ1(旧ハニ3)同様に、ハ2もまた電車の増備に伴って後年は予備車となり、1978年(昭和53年)9月に廃車となった。
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