クディリ王国の官制と経済とは? わかりやすく解説

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クディリ王国の官制と経済

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 18:52 UTC 版)

クディリ王国」の記事における「クディリ王国の官制と経済」の解説

クディリ王国官制は、王を補佐する三人のラクリャーン・マハマントリでこれは王子姻族などの重要人物就いた。その下にタンダ・ラクリャーン・リン・パキラキランと呼ばれる官僚集団がいて、ラクリャーンの称号を持つ世俗的な職務に就く者とサムグットと呼ばれる宗教的な職務に就く者に区分された。中国側文献である『諸蕃志』には、ラクリャーン・マハマントリを副王位置づけ、ラクリャーンの称号をもつ者を「落佶連」と表記し、サムグットを「司馬傑」と記載したようである。また『宋史』巻489には、官吏300人以上いて、文書事務財務行ったこと、そしてその下に下級官吏1000人近くいて、首都灌漑の池、国庫や米庫などのインフラ管理軍隊に関する事務行って指揮官クラスには、半年ごとに金十両、兵士たちにも半年ごとに金で給与支給されたことが記載されている。また、1235年のジャヤバヤ(ジョヨボヨ)王のハンタンのプラサスティには、射手槍持ち、斧持ち、象乗り馬乗りなどの兵士職務刻まれているのを読むことができ、『諸蕃志』の記述とともにクディリには、常備軍があったことを示唆している。 クディリ王国経済は、海外交易によるところが大きかった。『諸蕃志』には、ジャワ輸出品として、象牙サイの角真珠龍脳白檀などの香木ウイキョウチョウジニクズクヒッチョウカ呼ばれる胡椒一種クリス呼ばれる短剣一種胡椒そのもの硫黄紅花、白オウム刺繍糸、綿、綾布などがあったとされ、これらは、モルッカ諸島チョウジチモール島白檀などクディリ属国だった地域産地であったものが含まれている。中国商船目当て胡椒であった一方で中国からは、金や銀の皿や漆器青磁白磁などの什器類、染色手工業生産用い辰砂ミョウバン硫化砒素などの薬品類が輸入された。また、独自貨幣をもっていたものの、宋銭大量に国内持ち込まれたことで、クディリ国内貨幣経済発達させた。

※この「クディリ王国の官制と経済」の解説は、「クディリ王国」の解説の一部です。
「クディリ王国の官制と経済」を含む「クディリ王国」の記事については、「クディリ王国」の概要を参照ください。

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