クォーツ腕時計
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「日本の発明・発見の一覧」の記事における「クォーツ腕時計」の解説
世界初のクオーツ腕時計が発表されたのは1967年で、1958年から開発を進めていた日本のセイコーが「アストロン」の原型を公開した。最終的には1969年に一般に公開された。
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クォーツ腕時計
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「クォーツ時計#歴史」も参照 クォーツ時計自体は1920年代に発明されていたが、当時は能動素子に真空管を使用していたため、タンス並に大きな据え置き式時計となり、しかも高価なことから、天文台などの研究機関や放送局における、極めて精度の高い計時手段を要する需要でわずかに利用されただけだった。クォーツ時計が携帯可能なサイズとなって一般に広く使われるようになるには、集積回路が安価に利用できるようになる1960年代を待たなければならなかった。 ブローバのアキュトロンに危機感を抱いたセイコーは「遠からず水晶時計の時代が来る」と確信し、1959年にクォーツ腕時計の開発プロジェクトをスタートした。 1967年、世界初のクォーツ腕時計のプロトタイプが登場した。スイスのCentre Electronique Horloger (CEH) によるBeta 1、および日本のセイコーによるアストロンのプロトタイプである。 1969年12月25日にセイコーは世界初の市販クォーツ腕時計「アストロン」を発売した。当時の定価は45万円で当時42万円だった大衆車トヨタ・カローラよりも高価であった。振動数の高さは圧倒的で、機械式はおろかブローバの音叉式「アキュトロン」をもはるかにしのぐ日差±0.2秒以内、月差±3秒以内という高精度を実現した。銀電池で1年以上駆動する。 ウォッチに限らずクロックなど、あらゆるクォーツ時計に共通のことであるが、水晶発振子の周波数には、単純な2分周の繰返しで1秒を得られるなど扱いやすい32,768 Hz(=215 Hz)がもっぱら使われている。
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