キリ
野生のものはなく、北海道南部から南の各地に植栽されています。よく知られている産地は福島県(会津桐)、岩手県(南部桐)、さらに新潟県、茨城県などです。しかし、最近では日本でキリの需要が多いことから、中国、台湾、米国、フラジルなど海外諸国で植栽されたものが、大量に輸入されています。同類には、タイワンギリ:P.kawakamii、ココノエギリ:P.fortuneiなどがありますが、これらを見分けるのは、容易ではありません。このようなことから、婚礼家具の代表の観のあるキリの箪笥の内かなりの割合のものが、外国育ちのキリを使ったもののはずです。かつて「娘が生まれたら、キリを植えて嫁入りのときに伐って箪笥をつくってやる」というようなことがいわれ、また行われていました。そのくらい成長が早く、短期間で木材が得られる樹種です。キリを植える習慣は減ったでしょうが、キリの箪笥は婚礼家具の一つとして、依然として頑張っています。 ■木材 |
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