キリスト教における訳語としての「神」とは? わかりやすく解説

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キリスト教における訳語としての「神」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 04:11 UTC 版)

「神」記事における「キリスト教における訳語としての「神」」の解説

デウス#日本のカトリックにおけるデウス」も参照 カトリック教会では、かつては天主てんしゅ)」の訳語用いられており、大浦天主堂浦上天主堂などの教会名にその名残留める。また隠れキリシタンによる「ゴッド」の訳には「ゴクラク」「オタイセツ」などがあったという。 プロテスタントには「真神」という用語もあった。 漢字である「神」が、ヘブライ語: "אלהים"‎、古代ギリシア語: "Θεός"、英語: "God"の訳語当てられたのは、近代日本でのキリスト教宣教先行していた清におけるキリスト教宣教先駆者である、ロバート・モリソンによる漢文聖書においてであったしかしながら訳語としての「神」妥当性については、ロバート・モリソン死後の1840年代から1850年代にかけて、清における宣教団の間でも議論割れていた。この論争中国宣教史上Term question(用語論争)」と呼ばれる。この論争の発生には、アヘン戦争後に清国でのキリスト教宣教機会格段に増大し多く清国人のためにより良い漢文聖書求められていた時代背景存在していた。用語論争において最大問題であったのは、大きく分けて上帝」を推す派と「神」推す派とが存在したことである。前者ウォルター・メドハーストなど多数派イギリス人宣教師支持し後者E.C.ブリッジマンはじめとするアメリカ人宣教師たち支持した現代でもその妥当性については様々な評価があるが、和訳聖書の最も重要な底本推定されるモリソン訳の流れを汲むブリッジマン、カルバートソン (M. S. Culbertson) による漢文聖書では「神」採用していた。ほとんどの日本語訳聖書はこの流れ汲み「神」適訳であるかどうかをほぼ問題とせず、訳語として「神」採用するものが今日に至るまで圧倒的多数となっている。ただし日本においても全く問題とされなかったわけではなく1938年にはキリスト教神学者前島潔が「神」という用語について論文書いている。

※この「キリスト教における訳語としての「神」」の解説は、「神」の解説の一部です。
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