キャラクターとしての『ヒュドラ』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/16 23:09 UTC 版)
「ヒュドラ (クトゥルフ神話)」の記事における「キャラクターとしての『ヒュドラ』」の解説
ギリシア神話の怪物ヒュドラ伝説のオリジナル。アザトースの座する混沌に接した外世界の深淵に棲まう怪物。その姿は微光を放つ広大な灰色の原形質状の流動体で、人間を含めあらゆる知的生物達の頭部が突き出している。様々な世界の生物達から頭部を奪い、脳を喰らっている。 『魂の射出』と言う小冊子に書かれた「アストラル体の投影」の手順に従って幽体離脱を行うと、ヒュドラの空間に引き寄せられ、ヒュドラはその人物のアストラル体を手繰って地球上に顕現し、出会った人物の首を奪い取って元の次元に帰る。犠牲者の胴体は当然死ぬが、異次元に持ち去られた頭部は死なず、生きたまま時間をかけてヒュドラに脳と思考を喰われていく。 旧支配者ダゴンの妻ハイドラ(Hydra)と同名。 ヒュドラ神格の位置づけ・カテゴリは二次資料によって異なる。母なるヒュドラは載っているが、こちらのヒュドラが載っていない事典資料も多い。 山本弘の『クトゥルフ・ハンドブック』(1988年)では外なる神で、異名は「一千の顔の月」、加えて「おそらく異次元宇宙に存在する小神であろうと思われます」と推測混じりで書かれている。 東雅夫の『クトゥルー神話事典』(第四版2013年)では、分類不明の怪物で、「<母なるヒュドラ>とは別種の存在と思われる」と書かれている。 ダニエル・ハームズの『エンサイクロペディア・クトゥルフ』(第2版邦訳版・2007年)では、神格としての分類不明。 TRPGの副読本『マレウス・モンストロルム』(邦訳2008年)ではグレート・オールド・ワン(=旧支配者)とされ、「千の顔を持つ月」と異名がつけられている。 ヘンリー・カットナーが創造した神格・怪物。登場作品はカットナーの『ヒュドラ』のみ。
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