カジカ属の種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 08:57 UTC 版)
エゾハナカジカ 学名:Cottus amblystomopsis Schmidt,1904 (Sakhalin sculpin) 北海道の津軽海峡側から標津地方までの太平洋とオホーツク海側の河川、サハリンやアムール川水系に分布。 ハナカジカ 学名:Cottus nozawae Synder, 1911 北海道、青森県、秋田県、山形県、岩手県、新潟県。渓流釣りにおいてニジマスやヤマメの外道としてよく釣れる。エゾハナカジカとは棲み分けをし、より上流に生息。夏季の最高水温が20℃以下の流域にのみ生息し河川内で一生を送る生活史を持つ。3–4月初めに繁殖し、孵化までオスによって保護される。現在生息しているいずれの河川でも生息数は少なく、同一河川内の遺伝的変異は小さいが、河川間の交流がないことから、河川間の遺伝的分化は進んでいる。山形県や岩手県では、各々の県でレッドデータブックで希少種に指定され保護された河川がある一方で、指定外の地域では保護されていない。食用にもなり、フライや天ぷらにして食べられる。 カンキョウカジカ 学名:Cottus hangiongensis Mori,1930 北海道、富山県以北の日本海流入河川、岩手県以北の太平洋流入河川に生息し、国外では朝鮮半島東部と沿海州に分布する。両側回遊性の生活史を持ち、河川の下流から中流域に生息する。 ヨーロッパカジカ 学名:Cottus gobio リンネ,1758 (European bullhead)
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