カシノナガキクイムシ
和名:カシノナガキクイムシ |
学名:Platypus quercivorus |
コウチュウ目,ナガキクイムシ科 |
分布:本州・四国・九州・伊豆三宅島・奄美大島・沖縄本島 |
写真(上):カシノナガキクイムシ雌成虫(左)と被害材断面(右) |
写真(下):カシノナガキクイムシ被害木(左:枯損木,右:穿入孔からの樹脂流出) |
説明 成虫の体長4〜5mm。多くの樹種に穿孔するが,主にブナ科のコナラ,ミズナラ,アカガシ,ウラジロガシ,マテバシイなどの生立木を好む。アタックのピークは初夏。最初にオスが穿孔し,後にメスが入る。一夫一婦制。年輪に沿った弧状の坑道が縦に連なる複雑な坑道を掘り,ここで特殊な共生菌(アンブロシア菌)を栽培して幼虫を育てる。本州での被害は主に日本海側,九州では鹿児島県と宮崎県に限定される。近年各地で生じているコナラ,ミズナラの集団枯損には本種が運ぶ病原菌が関与しているという。 |
カシノナガキクイムシ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/31 05:08 UTC 版)
カシノナガキクイムシ(Platypus quercivorus)とは、コウチュウ目・ナガキクイムシ科の昆虫である。広葉樹に被害を与える害虫である。成虫の体長は5mm程度の円筒状であり、大径木の内部に穿孔して棲息する。穿孔された樹木は急速に衰える。夏場でも葉が真っ赤に枯れることから、景観上の問題となることもある。
- ^ “「トトロの森」でナラ枯れ広がる…あたかも季節外れの紅葉のように”. 読売新聞 (2022年8月22日). 2022年8月22日閲覧。
- ^ Kubono, Takanori and Shinichiro Ito, 2002, Raffaelea quercivora sp. nov. associated with mass mortality of Japanese oak, and the ambrosia beetle (Platypus quercivorus), Mycoscience 43: 255-260.
- ^ ナラ枯れ:夏なのに紅葉? 東山襲う 毎日新聞 2010年8月3日
- ^ “春日山原始林ガイド”. 奈良県. 2021年3月1日閲覧。
- 1 カシノナガキクイムシとは
- 2 カシノナガキクイムシの概要
- 3 概要
- 4 脚注
固有名詞の分類
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