カシパンとは? わかりやすく解説

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かし‐パン〔クワシ‐〕【菓子パン】

読み方:かしぱん

甘く味をつけたり中にあん・クリーム・ジャムなどを入れたりして作ったパン日本独特のものも多い。


カシパン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 14:30 UTC 版)

カシパン類
ハスノハカシパン Scaphechinus mirabilis
分類
: 動物界 Animalia
: 棘皮動物門 Echinodermata
: ウニ綱 Echinoidea
亜綱 : 真ウニ亜綱 Euechinoidea
下綱 : 不正形類 Irregularia
準綱 : 新ランタン類 Neognathostomata
: Echinolampadacea
亜目 : Scutelloida
学名
Scutelloida
Mongiardino Koch et al., 2018[1][2]
シノニム
  • Scutellina Haeckel, 1896[3]
  • Laganina Mortensen, 1948[4]
英名
sand dollars[5]
下目
  • カシパン下目 Laganiformes
  • ヨウミャクカシパン下目 Scutelliformes

カシパン、あるいはカシパンウニは、ウニ綱Echinolampadacea目Scutelloida亜目(カシパン目Scutellinaとする説もあり)に分類される棘皮動物の総称。

形態

扁平な円盤形の殻をもつ種が多く、殻板背面には管足による花紋様が形成される[5][6]タコノマクラなどに似るが、耳状骨が1対である点で区別される[6]。背面の棘は短い[5]。マメウニやボタンウニなどは殻長1センチメートル以下と小型で[6]、粒状あるいはボタン状の殻をもつ[5]スカシカシパンなどは殻に透かし孔をもつ[6]

分類

不正形類の1グループであり、カシパン下目Laganiformesとヨウミャクカシパン下目Scutelliformesの2下目に区別される[2][7]。以前はタコノマクラ目Clypeasteroidaのカシパン亜目Laganina[8]あるいはヨウミャクカシパン亜目Scutellinaに分類されていたが[7]、遺伝子解析によりタコノマクラ目とは異なる系統とされ、カシパン目Scutellinaとして独立目とする意見もある[6]。2018年にはカシパン類に対してScutelloidaという学名が新たに提唱されている[1]。一方でWorld Echinoidea Database (2023) ではカシパン類をマンジュウウニ目Echinolampadoida・アメリカマンジュウウニ目CassiduloidaとともにEchinolampadacea目にまとめており、Scutelloidaは亜目として分類されている[9]

以下の現生科の分類は、World Echinoidea Database (2023) に従う[2]。和名は金沢 (2009)[7]・田中ほか (2019) に従う[6]

生態

砂泥に潜って生活し、有機物や微生物を食べる[5]

人間との関係

和名は明治時代以降に命名され、甘食などの菓子パン類に由来すると考えられている[6]。食用とはされない[5]

脚注

  1. ^ a b Mongiardino Koch, N.; Coppard, S. E.; Lessios, H. A.; Briggs, D. E. G.; Mooi, R.; Rouse, G. W. (2018). A phylogenomic resolution of the sea urchin tree of life. BMC Evolutionary Biology. 18(1).
  2. ^ a b c Kroh, A.; Mooi, R. (2023). World Echinoidea Database. Scutelloida. Accessed at: https://www.marinespecies.org/Echinoidea/aphia.php?p=taxdetails&id=1572019 on 2023-04-24.
  3. ^ Kroh, A.; Mooi, R. (2023). World Echinoidea Database. Scutellina. Accessed at: https://marinespecies.org/echinoidea./aphia.php?p=taxdetails&id=196258 on 2023-04-24.
  4. ^ Kroh, A.; Mooi, R. (2021). World Echinoidea Database. Laganina. Accessed at: http://www.marinespecies.org/Echinoidea/aphia.php?p=taxdetails&id=152527 on 2023-04-24.
  5. ^ a b c d e f 金沢謙一「16章 カシパンとブンブクの生物学」、本川達雄 編著『ウニ学』東海大学出版会、2009年、339-367頁。
  6. ^ a b c d e f g 田中颯・大作晃一・幸塚久典「タコノマクラ目」「カシパン目」『ウニハンドブック』文一総合出版、2019年、82-107頁。
  7. ^ a b c 金沢謙一「18章 ウニの進化史」、本川達雄 編著『ウニ学』東海大学出版会、2009年、392-439頁。
  8. ^ 「分類表」、白山義久 編『無脊椎動物の多様性と系統(節足動物を除く)〈バイオディバーシティ・シリーズ 5〉』岩槻邦男・馬渡峻輔 監修、裳華房、2000年、264-274頁。
  9. ^ Echinoidea (2023). Echinolampadacea. Accessed at: https://marinespecies.org/Echinoidea/aphia.php?p=taxdetails&id=1572018 on 2023-04-24.


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