オルタナ右翼のアジア系女性に対する性的指向
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/11 02:48 UTC 版)
「オルタナ右翼」の記事における「オルタナ右翼のアジア系女性に対する性的指向」の解説
『ニューヨーク・タイムズ』の「オルタナ右翼のアジア系フェティッシュ」という記事によると、黒人男性ジョージ・フロイド死亡事件の加害者であるデレク・ショーヴィンの妻がモン (Hmong) 系アメリカ人(英語版)だったように、「白人男性のナショナリストは、アジア系女性を(性的に)好む傾向がある」という。『デイリー・ストーマー』創設者のアンドリュー・アングリン(英語版)、国家政策研究所(英語版)所長のリチャード・B・スペンサー、オルタナ右翼のソーシャルメディアパーソナリティであるマイク・セルノヴィッチなどはアジア系女性と交際・結婚している。特に、スペンサーは「アジア系には何かがある。可愛いし、頭もいいしね」と述べており、白人がそれ以外の人種より優れているという白人至上主義・反多文化主義を掲げ、非白人の排斥を叫ぶオルタナ右翼が「アジア系女性を好む」のは奇妙であるが、『ニューヨーク・タイムズ』によると「そこに矛盾はない」という。 その理由をアジア系といえば「よく働き」「向上心があり」「表面的には白人主流のアメリカ社会に同化しようと努めている」モデル・マイノリティ(英語版)というステレオタイプであり、「このアジア系のモデル・マイノリティ(英語版)俗説によって、白人至上主義者から受け入れられやすくなっているのかもしれない」という。さらに、アジア系女性は「従順かつ寡黙」「(男性に性的快楽を与える意味で)性欲旺盛」であるというステレオタイプであり、「白人ナショナリストらは、こうした2つの俗説を混ぜこぜにして」おり、こうしたステレオタイプは「極右のミソジニーや反フェミニストの価値観にも一致」し、「オルタナ右翼の言うところによると、(アメリカ育ちの)白人女性はフェミニストになりすぎた」、一方でアジア系女性は「性的にも男性に尽くす傾向があり、比較的小柄かつスリムで、色白」「女性らしさについての(昔ながらの)西洋的な規範に合うもの」であるから、アジア系女性を選ぶ白人至上主義者が少なくないのではないかと述べている。 さらに『ザ・リリー(英語版)』は、アジア系女性に対するステレオタイプとして「子どもへの教育熱心さや、成功への執着、家族全体が繁栄することへの積極性」を挙げており、白人至上主義者がアジア系女性を「性的であると同時に、結婚相手としても理想的」だと見る傾向があるとしている。
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