オムニ・サイト・シーイング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/01 23:35 UTC 版)
『オムニ・サイト・シーイング』 | ||||
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細野晴臣 の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
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ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル |
EPIC/SONY RECORDS Light in the Attic(米国盤) | |||
プロデュース | 細野晴臣 | |||
細野晴臣 アルバム 年表 | ||||
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『オムニ・サイト・シーイング』(omni Sight Seeing)は、細野晴臣の13作目のオリジナル・アルバム。
タイトルの『omni Sight Seeing』とは「全方位観光」という意味である[1]。
背景
前作『エンドレス・トーキング』から4年ぶりのスタジオ・アルバムで、EPIC/SONY RECORDS移籍後初となる作品として発表された。
この頃に注目されていた「ワールド・ミュージック」に傾倒し、アラブのミュージシャンとのセッション、コラボレーションによって出来た作品。
1990年1月20日、このアルバムの制作風景を取材したNHKスペシャル、『熱砂の響き〜細野晴臣の音楽漂流〜』が放送された[2]。
リリース
1989年7月21日にEPIC/SONY RECORDSからリリースされた。
2008年12月17日にSony Music DirectのGT musicレーベルから、細野自身による監修のもとでリマスターが施され、完全生産限定盤としてデジパック仕様で再リリースされる予定だったが、2009年1月28日に延期された[3]。
2018年8月10日、アメリカ合衆国のレーベル、「ライト・イン・ジ・アティック・レコード」よりアメリカ盤(CD、LP)リリース[4]。
2020年11月3日にSony Music DirectのGREAT TRACKSレーベルから、バーニー・グランドマンによってカッティングされたLPレコード[5]がリリースされ、11月4日にはGT musicレーベルから、砂原良徳によるリマスタリングが施されたSACDハイブリッド仕様で再リリースされた[6]。
収録曲
CD/SACDハイブリッド
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「ESASHI」(エサシ) | 北海道民謡 | 北海道民謡 | |
2. | 「ANDADURA」(アンダドゥーラ) | 細野晴臣 | 細野晴臣 | |
3. | 「ORGONE BOX」(オルゴン・ボックス) | 細野晴臣 | 細野晴臣 | |
4. | 「OHENRO-SAN」(オヘンロ・サン) | 細野晴臣 | ||
5. | 「CARAVAN」(キャラヴァン) | アーヴィング・ミルズ、デューク・エリントン、ファン・ティゾール | アーヴィング・ミルズ、デューク・エリントン、ファン・ティゾール | |
6. | 「RETORT」(レトルト) | 細野晴臣 | 細野晴臣 | |
7. | 「LAUGH-GAS」(ラフ・ガス) |
| 細野晴臣 | |
8. | 「KORENDOR」(コレンドア) | 細野晴臣 | ||
9. | 「PLEOCENE」(プリオシーヌ) |
| 細野晴臣 | |
合計時間: |
LPレコード
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「ESASHI」(エサシ) | 北海道民謡 | 北海道民謡 | |
2. | 「ANDADURA」(アンダドゥーラ) | 細野晴臣 | 細野晴臣 | |
3. | 「ORGONE BOX」(オルゴン・ボックス) | 細野晴臣 | 細野晴臣 | |
4. | 「OHENRO-SAN」(オヘンロ・サン) | 細野晴臣 | ||
5. | 「CARAVAN」(キャラヴァン) | アーヴィング・ミルズ、デューク・エリントン、ファン・ティゾール | アーヴィング・ミルズ、デューク・エリントン、ファン・ティゾール | |
6. | 「RETORT」(レトルト) | 細野晴臣 | 細野晴臣 | |
合計時間: |
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
---|---|---|---|---|
1. | 「LAUGH-GAS」(ラフ・ガス) |
| 細野晴臣 | |
2. | 「KORENDOR」(コレンドア) | 細野晴臣 | ||
3. | 「PLEOCENE」(プリオシーヌ) |
| 細野晴臣 | |
合計時間: |
楽曲解説
- ESASHI (エサシ)
- ANDADURA (アンダドゥーラ)
- ORGONE BOX (オルゴン・ボックス)
- タイトルはヴィルヘルム・ライヒが発見したオルゴンの事である。
- 曲は「クラウドバスター」について歌っている。(詳しくはオルゴンを参照)
- OHENRO-SAN (オヘンロ・サン)
- CARAVAN (キャラヴァン)
- 細野本人曰く「引用の集大成、ゴースト・ミュージシャンによるゴースト・バンド」、レス・ポールとデューク・エリントンの名前がクレジットされているが、これはシミュレートで、実際に演奏してレコーディングした訳ではない。
- RETORT (レトルト)
- 歌詞カードには歌詞が掲載されているが、本人は「私にはどうも上手く歌えないので、いつかどなたかに歌曲版を録音していただこうと思っております。」と解説している[7]。
- 2017年発売の自身のアルバム『Vu Jà Dé』に「Retort~Vu Ja De ver.~」(M11)として歌曲版セルフカバーが収録。
- LAUGH-GAS (ラフ・ガス)
- 歌詞はフランス語で歌は「Amina Ben Mustapha」が歌っている[7]。
- KORENDOR (コレンドア)
- 本人曰く「日本の田園の中でピアノを弾く、気が狂った宇宙人」と言うイメージ。
- PLEOCENE (プリオシーヌ)
参加ミュージシャン
ESASHI (エサシ)
ANDADURA (アンダドゥーラ)
ORGONE BOX (オルゴン・ボックス)
OHENRO-SAN (オヘンロ・サン)
CARAVAN (キャラヴァン)
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RETORT (レトルト)
LAUGH-GAS (ラフ・ガス)
KORENDOR (コレンドア)
PLEOCENE (プリオシーヌ)
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脚注
- ^ “細野晴臣 / オムニ・サイトシーング [廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版社. 2023年1月23日閲覧。
- ^ https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/BVM19VRQKQ/
- ^ “細野晴臣のエピック期3枚がリマスター復刻!遊佐未森ら参加のアンビエント・ユニットの唯一作も対象”. CDジャーナル (音楽出版社). (2008年10月10日) 2023年1月23日閲覧。
{{cite news}}
:|date=
の日付が不正です。 (説明)⚠ - ^ “細野晴臣のアルバム5作が米リイシュー・レーベルLight in the Atticから再発”. amass.jp (2018年5月24日). 2025年4月26日閲覧。
- ^ otonano. “細野晴臣|otonano by Sony Music Direct (Japan) Inc.”. 大人のための音楽/エンタメ総合ウェブサイト otonano PORTAL. 2023年1月23日閲覧。
- ^ “細野晴臣のワールド・ミュージックの先駆的名盤&アンビエント名作が砂原良徳のリマスタリングでリイシュー”. CDジャーナル (音楽出版社). (2020年11月4日) 2023年1月23日閲覧。
- ^ a b c d ライナーより
外部リンク
- Hosono Haruomi.jpによる紹介ページ
- SonyMusicによる紹介ページ
- otonano by Sony Music Directによる紹介ページ
- オムニ・サイト・シーイングのページへのリンク