人間の約束
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人間の約束 | |
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監督 | 吉田喜重 |
脚本 | 吉田喜重 宮内婦貴子 |
原作 | 佐江衆一 |
製作 | 高橋松男 谷島茂之 斎藤安代 |
出演者 | 三國連太郎 村瀬幸子 河原崎長一郎 |
音楽 | 細野晴臣 |
撮影 | 山崎善弘 |
編集 | 鈴木晄 |
制作会社 | キネマ東京 テレビ朝日 セゾングループ[1] |
配給 | 東宝東和 |
公開 | ![]() |
上映時間 | 124分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
『人間の約束』(にんげんのやくそく)は、1986年9月13日に公開された日本映画[1]。第2回文化庁芸術作品賞受賞作品。原作は佐江衆一の『老熟家族』[2]。配給収入は1.1億円[3]。
キャスト
- 森本亮作:三國連太郎
- 森本タツ:村瀬幸子
- 森本依志男:河原崎長一郎
- 森本律子:佐藤オリヱ
- 森本鷹男:杉本哲太
- 森本直子:武田久美子
- 吉川刑事:佐藤浩市
- 三浦刑事課長:米倉斉加年
- 中村武也:高橋長英
- 中村則子:結城美栄子
- 野川冴子:田島令子
- 田上刑事:若山富三郎
- 今福将雄
- 田武謙三
- 柳谷寛
- 大村千吉
ほか[1]
スタッフ
- 企画 : 高橋松男
- 製作 : 高橋松男、谷島茂之、斎藤安代
- プロデューサー : 藤本潔、山口一信、中道長吉
- 監督 : 吉田喜重
- 助監督 : 丸久生
- 脚本 : 吉田喜重、宮内婦貴子
- 原作 : 佐江衆一
- 音楽 : 細野晴臣
- 撮影 : 山崎善弘
- 編集 : 鈴木晄
- 美術 : 菊川芳江
- タイトル書 : 松本筑峯
- 音響効果 : 坂井三郎(東洋音響)
- スタジオ : 日活撮影所
- 車輌 : マエダオート
- エキストラ : 早川プロダクション
- 現像 : 東京現像所
- 協力 : 西友、西武百貨店、レストラン西武、西武クレジット、朝日工業、朝日航洋、西洋環境開発、西武オールステート生命保険、西武日産
- 製作 : キネマ東京、テレビ朝日、セゾングループ[1]
- 配給 : 東宝東和[1]
製作
前年の東映『花いちもんめ』が高く評価され、興行的にも成功したことで[2][4]、日本映画界に「老人問題」映画ブームが起き[2]、この年羽田澄子監督の『痴呆性老人の世界』ともに公開された[2]。
公開時の『シティロード』1986年9月号の吉田喜重監督インタビューに「1973年の『戒厳令』以来12年ぶりの吉田監督の新作」と書かれており[2]、1977年の『BIG-1物語 王貞治』は無かったことになっている[2]。
吉田監督は「『老人問題』とか原作が問うている安楽死の是非を描こうとしたのではなく、私自身が直面している〈死〉に向っての予感がテーマです。小津さんが『東京物語』を撮った53歳という年齢に私も立ち到って、冗談めかしていえば20何年前の小津さんとの論争を想い起こしながら、人間の晩年を等身大に描こうとしたのかも知れない(中略)題名は〈ホームドラマ〉にしようかと思った位ですが、それにはむろん両義性があって、いま〈ホーム〉を描くことは同時に〈ホーム〉の喪失と破壊を描くことでもある…」などと述べている[2]。
脚注
関連項目
外部リンク
固有名詞の分類
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