オペラでのキャリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 15:12 UTC 版)
「エレーナ・オブラスツォワ」の記事における「オペラでのキャリア」の解説
オブラスツォワは、そのキャリアを通じて数多くの役を演じ、クラウディオ・アバドやヘルベルト・フォン・カラヤンといった一流の指揮者らの指揮する公演に出演した。1977年12月には、スカラ座200周年のシーズンのオープニング公演『ドン・カルロ』で、アバドの指揮の下、エボリ公女を演じた。ニューヨークでの初公演は1976年のアイーダで、そのレビューでは、「一流のアーティスト」として紹介された。 1978年、フランコ・ゼッフィレッリ監督のテレビ用プロダクション『カルメン』において、プラシド・ドミンゴを相手役にタイトルロールを演じる。ゼッフィレッリによる映画版『カヴァレリア・ルスティカーナ』にも、サントゥッツァ役で登場した。そのキャリアの中で、ルチアーノ・パヴァロッティ、ジョーン・サザーランド、イグヴァール・ヴィクセルほか多くの同世代の著名なオペラ歌手と同じ舞台に立ち、『ドン・カルロ』ではドミンゴ及びマーガレット・プライスと共演した。 1990年12月27日、社会主義労働英雄称号の「鎌と槌」金メダルを授与される。また、ソヴィエト音楽への貢献が認められ、ソヴィエトの書記長からレーニン勲章が授与されている。 2007年6月、オブラスツォワはサンクトペテルブルクのミハイロフスキー劇場芸術監督に任命される。また、サンクトペテルブルクにおける自身のカルチャーセンターでは、若い歌手の育成にも当たっていた。チャイコフスキーの『スペードの女王』の公演では、定期的に伯爵夫人役でミハイロフスキー劇場の舞台に登場していた。2008年、オブラスツォワは芸術監督としての契約を終了し、自身の名を冠したコンクールに集中するとともに、サンクトペテルブルグにおける国際音楽アカデミーのプロジェクトを進める企画にも関わった。また、総監督芸術顧問として、ミハイロフスキー劇場への協力も継続した。 2009年7月7日には、オブラスツォワ70歳の誕生日を記念して、ミハイロフスキー劇場で、バレエのパフォーマンス、オペラのアリア、映画の抜粋の上映、ジャズやピアノのリサイタルからなる特別プログラムの上演が行われた。
※この「オペラでのキャリア」の解説は、「エレーナ・オブラスツォワ」の解説の一部です。
「オペラでのキャリア」を含む「エレーナ・オブラスツォワ」の記事については、「エレーナ・オブラスツォワ」の概要を参照ください。
- オペラでのキャリアのページへのリンク