NiTn18【エヌアイテイーエヌ18】(工芸作物)
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登録番号 | 第14531号 |
登録年月日 | 2006年 12月 14日 | |
農林水産植物の種類 | さとうきび | |
登録品種の名称及びその読み | NiTn18 よみ:エヌアイテイーエヌ18 |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 杉本明、岡三徳、氏原邦博、寺島義文、下田聡、前田秀樹、勝田義満、水本文洋 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、台湾糖業研究所の育成系統に「ROC11」を交配して育成された品種であり、収量構成型はやや茎数型、初期伸長性が極強の製糖原料向きの品種である。草型はやや直立葉である。葉身長はやや短、葉幅、葉色及び葉鞘の長さは中、ろう質物は少、肥厚帯の形態は下降三角型、中高三角型、葉耳の形態は三角型、葉舌の形態は三日月型である。蔗茎の形態は円筒型、基本色は緑、複色は褐、ろう質物はかなり多、茎肉の色はクリーム、ずい孔率は小、亀裂率は無、気根発生節数はかなり少、茎皮の硬度は硬、芽子の形態は芽翼端に凹凸のある卵型、突出度はかなり凸、大きさはかなり大、芽翼は中、芽溝の有無はやや浅、根基の条数は三条、原料茎長は長、茎径はやや細、原料茎の均一性はやや不良、原料茎の直立性はやや湾曲である。発芽性は良、遅速性はかなり速、萌芽性は良、遅速性は極速、分げつ性は中、初期伸長性は極強、地域適応性は中、出穂性は無、登熟性はやや早、梢頭部折損性はやや難、倒伏度はやや多、脱葉性はやや難である。収量構成型はやや茎数型、蔗茎の収量性は極多、糖分はやや高、モザイク病抵抗性は強、黒穂病抵抗性はかなり弱である。「NCo310」と比較して、原料茎長が長いこと、萌芽性が良いこと、出穂性が無いこと等で、「NiF8」と比較して、原料茎長が長いこと、出穂性が無いこと、黒穂病抵抗性が弱いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成3年に九州農業試験場(現独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、鹿児島県西之表市)において、台湾糖業研究所(中華民国)で育成系統に「ROC11」を交配した種子を播種して実生を養成し、4年に個体選抜、以後、栄養系選抜により育成された品種であり、8年から生産力検定試験、特性検定試験及び系統適応性検定試験を行い、15年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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