ウイルス核酸とは? わかりやすく解説

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ウイルス核酸

英訳・(英)同義/類義語:viral nucleic acid

ウイルス由来核酸

ウイルス核酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 14:23 UTC 版)

ウイルス」の記事における「ウイルス核酸」の解説

ウイルス核酸は、通常DNARNAどちらか一方である。すなわち、他の生物一個細胞内DNA遺伝子として)とRNAmRNArRNAtRNAなど)の両方分子を含むのに対してウイルスの一粒子にはその片方しか含まれない(ただしDNAと共にRNA一部含むB型肝炎ウイルスのような例外稀に存在する)。そのウイルスが持つ核酸種類によって、ウイルスDNAウイルスRNAウイルス大別される。さらに、それぞれの核酸一本鎖二本鎖か、一本鎖RNAであればmRNAとしての活性を持つか持たないか(プラス鎖RNAマイナス鎖RNAか)、環状線状か、などによって細かく分類されるウイルスのゲノムは他の生物比べてはるかにサイズ小さく、またコードしている遺伝子の数も極めて少ない。例えば、ヒトの遺伝子数万あるのに対してウイルスでは3〜100個ほどだと言われるウイルス基本的にタンパク質核酸からなる粒子であるため、ウイルスの複製増殖)のためには少なくとも タンパク質の合成 ウイルス核酸の複製 1. 2.を行うために必要な材料調達エネルギー産生 が必要である。しかしほとんどのウイルスは、1や3を行うのに必要な酵素遺伝情報持たず宿主細胞の持つタンパク合成機構や代謝エネルギー利用して自分自身複製を行う。ウイルス遺伝子には自分遺伝子(しばしば宿主大きく異なる)を複製するための酵素の他、宿主細胞吸着・侵入したり、あるいは宿主の持つ免疫機構から逃れたりするための酵素などがコードされている。 ウイルスによっては、カプシド内側に、核酸一緒にカプシドタンパク質とは異なタンパク質を含むものがある。このタンパク質とウイルス核酸を合わせたものを「コア」と呼び、このタンパク質を「コアタンパク質」と呼ぶ。

※この「ウイルス核酸」の解説は、「ウイルス」の解説の一部です。
「ウイルス核酸」を含む「ウイルス」の記事については、「ウイルス」の概要を参照ください。

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