インスタントミニチュア製造カメラ
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「ドラえもんのひみつ道具 (いな-いん)」の記事における「インスタントミニチュア製造カメラ」の解説
インスタントミニチュア製造カメラ(インスタントミニチュアせいぞうカメラ)、またはポラロイドインスタントミニチュア製造カメラは、「ゆめの町ノビタランド」(てんとう虫コミックス第3巻に収録)、「超大作特撮映画『宇宙大魔神』」(てんとう虫コミックス第20巻に収録)、「超リアル・ジオラマ大作戦」(てんとう虫コミックス第32巻に収録)、「ウルトラヒーロー」(小学二年生1984年1月号発表、藤子・F・不二雄大全集第15巻に収録)に登場する。 ドラえもんは「ミニチュアカメラ」とも呼ぶ。外観は普通のカメラだが、これで家やビルなどの建築物(本や写真に写っているものでも可能)このを写すと、写真の代わりにその建築物のミニチュアが出てくる。建築物のみならず、森林などをミニチュア化することも可能。 これで作られるミニチュアは、建築物の中にあるものまでが細かく再現されており、ガリバートンネルで小さくなることで、中に住むことができる。また、再現されるものは家具だけでなく食べ物も含まれており、更にその食べ物は本物なので食べることも可能で、テレビ等といった電化製品も実物と同じように機能する。ドラえもん曰く「生き物は写らない」とのことで、たとえ人が住んでいる家を撮影しても、あくまで建物のみのミニチュアになる。 作中では映画の撮影やジオラマ制作に使用されている。 実在する企業名が名称に付いているが、ポラロイドカメラ(インスタントカメラ)のように撮影したその場で現像できるという意味で用いている。後に、1984年1月号で発表した「ウルトラヒーロー」および「超リアル・ジオラマ大作戦」という2つのエピソードにおいて、「ポラロイド」という部分を省略し「インスタントミニチュア製造カメラ」へと改称した。 テレビアニメ第2作第1期の第1回放送作品は「ゆめの町ノビタランド」であり、このカメラはテレビアニメ第2作第1期において最初に登場したひみつ道具である。このアニメエピソードでは、このカメラで撮影すると写真が排出され、その写真にお湯をかけて3秒待つとミニチュアになるという仕様になっている。 なおテレビアニメ第2作第1期では、放送第1回の「ゆめの町ノビタランド」を除いて「ポラロイド」を付けて呼ぶことはなく、「チャンバラのび太ランド」(1980年10月2日放送、DVD『TV版ドラえもん』第41巻に収録)においてすでに名称を「インスタントミニチュア製造カメラ」としていた。テレビアニメ第2作第2期でも「ゆめの町ノビタランド」(2006年4月28日放送)にてすでに名称を「インスタントミニチュア製造カメラ」としている。「特賞! のび太温泉」(1998年2月6日放送、映像ソフト未収録)ではさらに略して「ミニチュア製造カメラ」としている。 『ドラえもん全百科(ドラえもんオールひゃっか)』を始めとするひみつ道具の事典でも、『ドラえもん全百科』(1979年7月発行)に初めて掲載した時点では名称を「インスタントミニチュア製造カメラ」としていた。ところが『ドラえもんひみつ大事典』(1985年5月発行)において広く道具名の見直しを行った際に、なぜか旧称の「ポラロイドインスタントミニチュア製造カメラ」へと逆改称し、その名称を連綿と引き継いで、『ドラえもん最新ひみつ道具大事典』(2008年9月発行)においても「ポラロイド」を付けた旧称を用いている。 『ミニチュア製造カメラ』での同名アイテム ヨドバが登場する藤子・F・不二雄SF短編集の『ミニチュア製造カメラ』では、ヨドバが持つカメラアイテムの1つとして登場。デザインは『ドラえもん』でのものに近い。作中では1億円で売ろうとするが、結局10万円で買い取られる。 なお、ヨドバは未来人という設定であり、登場するカメラは、本アイテムも含めて『ドラえもん』でのものと共通点があるものが多く、漫画版の『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』では、ひみつ道具博物館にある「カメラ館」の案内役としてヨドバが登場している。
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