Thanatephorus cucumeris [Rhizoctonia solani](イネ紋枯病菌他,土壌腐生菌)
Thanatephorus
cucumeris (Frank) Donk [=Rhizoctonia solani
Kühn]
分類:担子菌門,菌蕈綱,ツノタンシキン目,ツノタンシキン科
日本全国に分布。ほとんど全種類の植物に寄生し,土壌からも腐生的に分離される。対峙培養時の菌糸融合の有無によりAG
(Anastomosis Group) 1~12に,培地上の菌叢形態によりIA~V群に分類される。土中で菌糸を伸長させ,あるいは担子胞子を飛散して蔓延する。菌核で残存し,有性世代は土壌表面あるいは植物地際部に形成される。ラン科植物と共生し,内生菌根を形成する。
性状(機能):土壌腐生菌,植物病原菌,内生菌根菌
病徴→JPEG(39kb)
菌糸(蛍光下) | 菌糸(核染色) | 菌叢(左上:AG1 IA菌,右上:AG1 IB菌,下:AG2-2 IIIB菌,) |
有性世代:たる形~短棍棒形の担子器に小柄を生じ,その上に無色,広楕円形~倒卵形,平滑,大きさ6-14×4-8μの担子胞子を形成する。
無性世代:菌糸は淡褐色~褐色,主軸菌糸の幅は6-10μ,かすがい連結はもたず,概ね直角に分枝し,分枝部でわずかにくびれる。分生胞子は形成しない。
標本番号 | 菌種 | 宿主和名 | 宿主学名 | 症状 | 採集地 | 採集年月日 | 採集者 |
250-1-25 | Rhizoctonia solani | ペレニアルライグラス | Lolium perenne | 葉腐病 | 栃木県那須郡西那須野町 | 1961.7.17 | 土屋行夫 |
250-1-26 | 〃 | イタリアンライグラス | Lolium multiflorum | 〃 | 栃木県那須郡西那須町県有畜牧場 | 〃 | 〃 |
有性世代:たる形~短棍棒形の担子器に小柄を生じ,その上に無色,広楕円形~倒卵形,平滑,大きさ6-14×4-8μの担子胞子を形成する。
無性世代:菌糸は淡褐色~褐色,主軸菌糸の幅は6-10μ,かすがい連結はもたず,概ね直角に分枝し,分枝部でわずかにくびれる。分生胞子は形成しない。
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