アルミ車について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 03:09 UTC 版)
「営団5000系電車」の記事における「アルミ車について」の解説
1966年(昭和41年)製の7両編成1本と1967年(昭和42年)製の7両編成2本(14両)の計21両は、構体材料をアルミ合金とした試作製造車両である。営団内部では1965年(昭和40年)に研究・検討を始めており、アルミ合金製の構体構造・使用形材は同時期に製造された国鉄301系と同一である。車体の材質以外は車体寸法、客室内装、走行機器等ステンレス車と同じとされた。構体重量はステンレス車の9,500 kgに対し、アルミ車はそれより3,550 kg軽い5,950 kgである。 外板表面はステンレスワイヤーブラシによるヘアライン仕上げで、2次車の7両(5950編成)は、さらにクリアラッカーを吹き付け塗装していたが、腐食が発生しやすいため、後にクリアラッカーは剥離された。この次の3次車の14両(5951・5952編成)は、化成皮膜処理を施工して、無塗装化を図っている。 アルミ車の3編成は営業運転時における、車体の腐食状況や軽量化による消費電力量の削減効果の確認など、以後のアルミ車両の製作・発展に大きな役割を果たした。
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