アルミ缶持ち去り問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 03:27 UTC 版)
アルミ缶は再生用資源としての価値が高く、地方自治体のごみ回収事業ではそういった資源ごみの売却益によって経費の足しにしているが、2000年前後から数年に渡り、日本全国の市町村で自治体指定のゴミ置き場からアルミ缶とやはり価値が少しはある古紙とを持ち去り売却する人が増えだして小さな社会問題となった。こうした行為は以前にも存在していたが、生活費などを稼ぐために行うホームレス、失業者などが増え、人目かまわずに毎朝のように行なわれるようになって以降、問題が顕在化し、「ごみ置き場に出されたごみの所有権は市町村に帰属し、アルミ缶は有価物であるので持ち去り行為は違法である」とする地方自治体が訴訟を提起し、地方自治体の主張を認める判決が確定した。 東京都墨田区の事例では、2010年10月1日、条例で資源ごみの持ち去りに刑事罰を設けた。区によると、住民から「区の財源となるべきものが個人の生活費になるのは納得できません。」という意見があったという。
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