アルゼンチン国鉄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 17:41 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動アルゼンチン国鉄 スペイン語: Ferrocarriles Argentinos |
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基本情報 | |
国 | ![]() |
運行範囲 | 国内全域 |
種類 | 鉄道 |
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アルゼンチン国鉄(アルゼンチンこくてつ、スペイン語: Ferrocarriles Argentinos)は、アルゼンチンの国有鉄道である。ここでは主に2015年に再び国有化された貨物鉄道、旅客鉄道についてを述べる。
概要
1949年にアルゼンチンの鉄道が国有化され、旧アルゼンチン国鉄が設立されたが、1993年に右派政権の新自由主義民営化路線にそって民営化・解体された。旅客路線の多くが廃止された。2003年に誕生した左派政権のネストル・キルチネル政権によって、国有化による鉄道網の再構築・整備が表明された。そして、クリスティーナ・キルチネル大統領によって2015年に再び国営化され、新アルゼンチン国鉄が設立された[1][2]。3つの子会社に分かれ、旅客部門は 2008年に設立されたSOFSEが運営し、アルゼンチン国内の旅客鉄道、ブエノスアイレス近郊鉄道を運営、貨物部門は2013年に設立されたBelgrano Cargas y Logísticaが運営。インフラ整備部者に関しては2008年に設立されたADIFSEが運営・維持管理している。徐々に路線の運行を開始する予定となっている。
概要(旅客部門)
旅客部門は2008年に設立された子会社のOperadora Ferroviaria Sociedad del Estado(SOFSE)(通称:Trenes Argentinos)が運営し、アルゼンチン国内の旅客路線及びブエノスアイレス近郊鉄道を運営している。運営範囲はブエノスアイレス州/チャコ州/コルドバ州/エントレ・リオス州/サルタ州/ネウケン州/リオネグロ州/サンタフェ州/トゥクマン州。
都市・近郊鉄道路線
ブエノスアイレス州の近郊鉄道と列車
ブエノスアイレス州以外の都市近郊鉄道と列車

- Tren del Valle (ネウケン - チポジェッティ) - ネウケン州の州都近郊列車。ロカ将軍鉄道の一部区間を気動車を使用し運行。
- プエルトティロル - プエルトヴィレラス - チャコ州内の都市近郊列車(元州営SE.FE.CHA.)。ベルグラーノ将軍鉄道の一部区間を気動車を使用し運行。
- ポサーダス - エンカルナシオン国際列車 - 7時~18時の間に30分間隔でアルゼンチンのポサーダスとパラグアイのエンカルナシオンをパラナ川を越えて結ぶ短距離国際列車。オランダ国鉄から購入したドイツ・デュワグ社製の気動車"Wadloper"を用いて2014年に運転開始。ウルキサ将軍鉄道の末端部を経由している。
中・長距離路線
ブエノスアイレスとバイアブランカ、コルドバ、フニン、ロサリオ、サン・ミゲル・デ・トゥクマンなどの間でで運行されている。
関連項目
脚注
- ^ "Cristina anunció la estatización de los ferrocarriles", Télam, 1 Mar 2015
- ^ "Cristina anunció la estatización de los ferrocarriles", La Gazeta de Salta, 1 Mar 2015
外部リンク
- Operadora Ferroviaria (旅客)
- Belgrano Cargas y Logística (貨物)
- Trenes Argentinos IF (インフラ)
アルゼンチン国鉄(ウルキサ線)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 02:55 UTC 版)
「パシフィック電鉄600形電車」の記事における「アルゼンチン国鉄(ウルキサ線)」の解説
28両についてはアルゼンチンの首都・ブエノスアイレス近郊に電化路線を有するウルキサ線(英語版)へと譲渡され、1952年から営業運転に投入された。 主に2 - 4両編成を組んで使用されたが、ラッシュ時を始めとした乗客の流動性を向上させるため後年に前面に貫通扉が設置され、運転台も前面右側に移設されたほか、車両番号についても導入当社は1700番台(1732 - 1759)であったが、途中で3700番台(3732 - 3759)へと変更された。また、導入当初はパシフィック電鉄時代と同様にポールを用いた架線集電により運行していたが、使用路線の第三軌条方式への移行が進んだ事により、1955年より同方式に対応した集電装置が台車に搭載されはじめ、最終的にポールは撤去された。ただし1964年に事業用車両に改造された2両(3734、3758)については車庫などに残存した架線の修理のためポールが残置されている。 日本製の電車の導入に伴い1974年までに営業用車両は廃車されたが、事業用車両のうち3758については1990年代まで架線や線路の検査・修理用車両として在籍し、ウルキサ線のターミナル・フェデリコ・ラクロセ駅(スペイン語版)の架空線の張られた留置線に常駐していた。 3758は引退後、ウルキサ線のコロネル・リンチ駅(スペイン語版)の近くにあるフェロクルブ・リンチ(Ferroclub Lynch)に保存された。このフェロクルブ・リンチはアルゼンチン国内各地において、鉄道車両などの保存を行う鉄道趣味の団体組織であるフェロクルブ・アルヘンティーノ(スペイン語版)の一支部で、前面の貫通扉の設置や運転台の移設などを担当した工場の敷地に所在しており、2019年現在、3758はそこで修理の時を待っている。
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