アメリカ合衆国退役軍人長官
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/23 13:42 UTC 版)
退役軍人長官 United States Secretary of Veterans Affairs |
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|---|---|
退役軍人省紋章
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退役軍人長官旗
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| 種類 | 閣僚 |
| 所属機関 | 内閣 |
| 担当機関 | 退役軍人省 |
| 指名 | 大統領 (ドナルド・トランプ) |
| 任命 | 上院の承認 |
| 初代就任 | 1989年3月15日 |
| 初代 | エド・ダーウィンスキ |
| 継承 | 第17位 |
| 職務代行者 | 退役軍人副長官 (ドナルド・レミー) |
| ウェブサイト | www.va.gov |
アメリカ合衆国退役軍人長官(アメリカがっしゅうこくたいえきぐんじんちょうかん、United States Secretary of Veterans Affairs)は、退役軍人の給付関連事務を扱うアメリカ合衆国退役軍人省の長である。長官は内閣の一員であり、また大統領権限継承順位では下から2番目(2006年に国土安全保障長官が加わるまでは最下位[1])、第17位である。
トランプ政権のロバート・ウィルキーまで、長官及び長官代行に指名された者は全員米軍の退役軍人であったが、そのことはこれらの役職に就くための必要条件というわけではなく、バイデン政権で長官代行を務めたダット・トラン及び2月9日に長官に就任したデニス・マクドノーは、退役軍人ではない。
長官職が欠けたときは、アメリカ合衆国退役軍人副長官[2]、または大統領に指名された他の者[2]が、大統領が新長官を指名し議会がこれを承認するまでの間、長官代行を務める。
歴代退役軍人長官
| 代 | 氏名 | 肖像 | 在任期間 | 大統領 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | エド・ダーウィンスキ | 1989年3月15日-1992年9月26日 | ジョージ・H・W・ブッシュ | |
| - | アンソニー・プリンシピ(代理) | 1992年9月26日-1993年1月20日 | ||
| 2 | ジェシー・ブラウン | 1993年1月22日-1997年7月3日 | ビル・クリントン | |
| - | ハーシェル・W・ゴーバー(代理) | 1997年7月3日 - 1998年1月2日 | ||
| 3 | トーゴ・D・ウェスト・ジュニア | 1998年1月2日 - 1998年5月5日(代理) | ||
| 1998年5月5日-2000年7月10日 | ||||
| - | ハーシェル・W・ゴーバー(代理) | 2000年7月10日 - 2001年1月20日 | ||
| 4 | アンソニー・プリンシピ | 2001年1月23日-2005年1月26日 | ジョージ・W・ブッシュ | |
| 5 | ロバート・ジェームズ・ニコルスン | 2005年1月26日-2007年10月1日 | ||
| - | ゴードン・H・マンスフィールド(代理) | 2007年10月1日 - 2007年12月20日 | ||
| 6 | ジェームズ・ピーク | 2007年12月20日-2009年1月20日 | ||
| 7 | エリック・シンセキ | 2009年1月20日-2014年5月30日 | バラク・オバマ | |
| - | スローン・ギブソン(代理) | 2014年5月30日-2014年7月30日 | ||
| 8 | ロバート・マクドナルド | 2014年7月30日-2017年1月20日 | ||
| - | ロバート・スナイダー(代理) | 2017年1月20日-2017年2月13日 | ドナルド・トランプ | |
| 9 | デービッド・シュルキン | 2017年2月14日 - 2018年3月28日 | ||
| - | ロバート・ウィルキー(代理) | 2018年3月28日 - 2018年5月29日 | ||
| - | ピーター・オローク(代理) | 2018年5月29日 - 2018年7月30日 | ||
| 10 | ロバート・ウィルキー | 2018年7月30日 - 2021年1月20日 | ||
| - | ダット・トラン(代理) | 2021年1月20日 - 2021年2月9日 | ジョー・バイデン | |
| 11 | デニス・マクドノー | 2021年2月9日 - 2025年1月20日 | ||
| - | トッド・B・ハンター(代理) | 2025年1月20日 - 2025年2月5日 | ドナルド・トランプ | |
| 12 | ダグ・コリンズ | 2025年2月5日 - 現職 |
脚注
注釈
出典
アメリカ合衆国退役軍人省長官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/20 00:28 UTC 版)
「デービッド・シュルキン」の記事における「アメリカ合衆国退役軍人省長官」の解説
2017年1月11日にドナルド・トランプ次期大統領によってアメリカ合衆国退役軍人長官に指名された。トランプ次期大統領は「我が国の退役軍人の待遇は最悪で、退役軍人病院ではがん患者も医者に診てもらうまでに十数日も待たねばならない。シュルキン氏の統率の下で、こうした状況を解消する」とデービッド・シュルキンの役割を述べた。トランプ次期大統領はシュルキンについて、とてつもない才能を持った医師で、医学のエリートだと評した。 2017年2月13日にアメリカ合衆国上院はシュルキンをアメリカ合衆国退役軍人長官に充てる人事を全会一致で承認した。宣誓式は翌2月14日にマイク・ペンス副大統領の立ち合いで行われた。シュルキンの父親は軍の精神科医であったし、祖父2人は退役軍人であった。宣誓式で「私たちは沢山の仕事があり、それを長官としてやろうとしている」とシュルキンは述べた。 シュルキン退役軍人長官は2017年5月31日の記者会見で、退役軍人は30以上のVA施設(退役軍人用)で60日以上待たされている、治療が急がれる場合でもヘルスケアの推奨に対して10回に1回は予約が取れなかったと述べた。 2018年3月28日にトランプ大統領によってアメリカ合衆国退役軍人長官を解任された。デンマークとイギリスを公式訪問した際に公費で観光やショッピングをしていたことなどが問題視された。
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