アメリカ合衆国退役軍人長官
![]() 退役軍人長官 United States Secretary of Veterans Affairs | |
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![]() 退役軍人省紋章 | |
![]() 退役軍人長官旗 | |
種類 | 閣僚 |
所属機関 | 内閣 |
担当機関 | 退役軍人省 |
指名 | 大統領 (ドナルド・トランプ) |
任命 | 上院の承認 |
初代就任 | 1989年3月15日 |
初代 | エド・ダーウィンスキ |
継承 | 第17位 |
職務代行者 | 退役軍人副長官 (ドナルド・レミー) |
ウェブサイト | www.va.gov |
アメリカ合衆国退役軍人長官(アメリカがっしゅうこくたいえきぐんじんちょうかん、United States Secretary of Veterans Affairs)は、退役軍人の給付関連事務を扱うアメリカ合衆国退役軍人省の長である。長官は内閣の一員であり、また大統領権限継承順位では下から2番目(2006年に国土安全保障長官が加わるまでは最下位[1])、第17位である。
トランプ政権のロバート・ウィルキーまで、長官及び長官代行に指名された者は全員米軍の退役軍人であったが、そのことはこれらの役職に就くための必要条件というわけではなく、バイデン政権で長官代行を務めたダット・トラン及び2月9日に長官に就任したデニス・マクドノーは、退役軍人ではない。
長官職が欠けたときは、アメリカ合衆国退役軍人副長官[2]、または大統領に指名された他の者[2]が、大統領が新長官を指名し議会がこれを承認するまでの間、長官代行を務める。
歴代退役軍人長官
代 | 氏名 | 肖像 | 在任期間 | 大統領 |
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1 | エド・ダーウィンスキ | ![]() |
1989年3月15日-1992年9月26日 | ジョージ・H・W・ブッシュ |
- | アンソニー・プリンシピ(代理) | ![]() |
1992年9月26日-1993年1月20日 | |
2 | ジェシー・ブラウン | ![]() |
1993年1月22日-1997年7月3日 | ビル・クリントン |
- | ハーシェル・W・ゴーバー(代理) | ![]() |
1997年7月3日 - 1998年1月2日 | |
3 | トーゴ・D・ウェスト・ジュニア | ![]() |
1998年1月2日 - 1998年5月5日(代理) | |
1998年5月5日-2000年7月10日 | ||||
- | ハーシェル・W・ゴーバー(代理) | ![]() |
2000年7月10日 - 2001年1月20日 | |
4 | アンソニー・プリンシピ | ![]() |
2001年1月23日-2005年1月26日 | ジョージ・W・ブッシュ |
5 | ロバート・ジェームズ・ニコルスン | ![]() |
2005年1月26日-2007年10月1日 | |
- | ゴードン・H・マンスフィールド(代理) | ![]() |
2007年10月1日 - 2007年12月20日 | |
6 | ジェームズ・ピーク | ![]() |
2007年12月20日-2009年1月20日 | |
7 | エリック・シンセキ | ![]() |
2009年1月20日-2014年5月30日 | バラク・オバマ |
- | スローン・ギブソン(代理) | ![]() |
2014年5月30日-2014年7月30日 | |
8 | ロバート・マクドナルド | ![]() |
2014年7月30日-2017年1月20日 | |
- | ロバート・スナイダー(代理) | ![]() |
2017年1月20日-2017年2月13日 | ドナルド・トランプ |
9 | デービッド・シュルキン | ![]() |
2017年2月14日 - 2018年3月28日 | |
- | ロバート・ウィルキー(代理) | ![]() |
2018年3月28日 - 2018年5月29日 | |
- | ピーター・オローク(代理) | ![]() |
2018年5月29日 - 2018年7月30日 | |
10 | ロバート・ウィルキー | ![]() |
2018年7月30日 - 2021年1月20日 | |
- | ダット・トラン(代理) | ![]() |
2021年1月20日 - 2021年2月9日 | ジョー・バイデン |
11 | デニス・マクドノー | ![]() |
2021年2月9日 - 2025年1月20日 | |
- | トッド・B・ハンター(代理) | ![]() |
2025年1月20日 - 2025年2月5日 | ドナルド・トランプ |
12 | ダグ・コリンズ | ![]() |
2025年2月5日 - 現職 |
脚注
注釈
出典
退役軍人長官
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 16:18 UTC 版)
2008年12月7日、バラク・オバマ次期大統領は、シカゴでの記者会見で、シンセキを退役軍人長官に指名することを明らかにした。オバマ政権が発足した2009年1月20日に上院の全会一致の承認を受け、翌日に7代目アメリカ合衆国退役軍人長官に就任した。アジア系アメリカ人初の退役軍人長官、日系アメリカ人では2人目の閣僚となった。 詳細は「en:Veterans Health Administration scandal of 2014」を参照 2013年11月、CNNが2箇所の退役軍人病院を取材した時、診療の遅れの問題があることが発覚した。その後の調査で2014年4月には退役軍人病院で、約40人の退役軍人が診察待ちの間に死亡した事案が発覚した。数カ月から1年以上放置されていた患者もおり、病院はこの診察の遅れが記録に残らないように裏名簿を作るなど、書類を改竄した疑いもある。オバマ大統領は事態の徹底解明をシンセキ退役軍人長官に指示した。 2014年5月16日には保健担当の次官が辞任した。5月28日には待ち時間を短くみせるための隠蔽工作が行われていたとする暫定報告が発表され、共和党だけで無く、与党の民主党からもシンセキの辞任を求める声が上がった。調査では不祥事が数カ所の医療機関にとどまらず、広範に及んでいたことが明らかになっており、5月30日にはシンセキは辞任し、オバマ大統領はシンセキの軍人や退役軍人省長官としての職務を評価しつつ、辞任を受け入れた。 このような不祥事が起こったのは、増大する退役軍人の医療費を抑制するため、診察待ち時間を減らした施設の幹部にボーナスを与えるようにしたところ、偽の待機者名簿を提出する病院が続出した事による。 この問題はオバマ政権への打撃になると考えられている。
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