退役軍人長官とは? わかりやすく解説

アメリカ合衆国退役軍人長官

(退役軍人長官 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 20:33 UTC 版)

アメリカ合衆国
退役軍人長官
United States Secretary of
Veterans Affairs
退役軍人省紋章
退役軍人長官旗
現職者
デニス・マクドノー(第11代)
Denis McDonough

就任日 2021年2月9日
種類閣僚
所属機関内閣
担当機関退役軍人省
指名大統領
ジョー・バイデン
任命上院の承認
初代就任1989年3月15日
初代エド・ダーウィンスキ
継承第17位バイデン政権では第16位)[注釈 1]
職務代行者退役軍人副長官
ドナルド・レミー英語版
ウェブサイトwww.va.gov

アメリカ合衆国退役軍人長官(アメリカがっしゅうこくたいえきぐんじんちょうかん、United States Secretary of Veterans Affairs)は、退役軍人の給付関連事務を扱うアメリカ合衆国退役軍人省の長である。長官は内閣の一員であり、また大統領権限継承順位では下から2番目(2006年に国土安全保障長官が加わるまでは最下位[1])、第17位である。

トランプ政権のロバート・ウィルキーまで、長官及び長官代行に指名された者は全員米軍の退役軍人であったが、そのことはこれらの役職に就くための必要条件というわけではなく、バイデン政権で長官代行を務めたダット・トラン及び2月9日に長官に就任したデニス・マクドノーは、退役軍人ではない。

長官職が欠けたときは、アメリカ合衆国退役軍人副長官[2]、または大統領に指名された他の者[2]が、大統領が新長官を指名し議会がこれを承認するまでの間、長官代行を務める。

歴代退役軍人長官

氏名 肖像 在任期間 大統領
1 エド・ダーウィンスキ 1989年3月15日-1992年9月26日 ジョージ・H・W・ブッシュ
- アンソニー・プリンシピ(代理) 1992年9月26日-1993年1月20日
2 ジェシー・ブラウン 1993年1月22日-1997年7月3日 ビル・クリントン
- ハーシェル・W・ゴーバー(代理) 1997年7月3日 - 1998年1月2日
3 トーゴー・D・ウェスト・ジュニア 1998年1月2日 - 1998年5月5日(代理)
1998年5月5日-2000年7月10日
- ハーシェル・W・ゴーバー(代理) 2000年7月10日 - 2001年1月20日
4 アンソニー・プリンシピ 2001年1月23日-2005年1月26日 ジョージ・W・ブッシュ
5 ロバート・ジェームズ・ニコルスン 2005年1月26日-2007年10月1日
- ゴードン・H・マンスフィールド(代理) 2007年10月1日 - 2007年12月20日
6 ジェームズ・ピーク 2007年12月20日-2009年1月20日
7 エリック・シンセキ 2009年1月20日-2014年5月30日 バラク・オバマ
- スローン・ギブソン(代理) 2014年5月30日-2014年7月30日
8 ロバート・マクドナルド 2014年7月30日-2017年1月20日
- ロバート・スナイダー(代理) 2017年1月20日-2017年2月13日 ドナルド・トランプ
9 デービッド・シュルキン 2017年2月14日 - 2018年3月28日
- ロバート・ウィルキー(代理) 2018年3月28日 - 2018年5月29日
- ピーター・オローク(代理) 2018年5月29日 - 2018年7月30日
10 ロバート・ウィルキー 2018年7月30日 - 2021年1月20日
- ダット・トラン(代理) 2021年1月20日 - 2021年2月9日 ジョー・バイデン
11 デニス・マクドノー 2021年2月9日 - 現職

脚注

注釈

  1. ^ エネルギー長官ジェニファー・グランホルムがカナダ出生のため大統領となる資格がなく、継承順位が1つ繰り上がっている。

出典

  1. ^ Public Law 109-177§.503
  2. ^ a b 38 U.S.C. § 304: Deputy Secretary of Veterans Affairs.

退役軍人長官

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 16:18 UTC 版)

エリック・シンセキ」の記事における「退役軍人長官」の解説

2008年12月7日バラク・オバマ次期大統領は、シカゴでの記者会見で、シンセキを退役軍人長官に指名することを明らかにした。オバマ政権発足した2009年1月20日上院全会一致承認を受け、翌日7代目アメリカ合衆国退役軍人長官就任したアジア系アメリカ人初の退役軍人長官、日系アメリカ人では2人目の閣僚となった詳細は「en:Veterans Health Administration scandal of 2014」を参照 2013年11月CNNが2箇所退役軍人病院取材した時、診療の遅れの問題があることが発覚したその後の調査2014年4月には退役軍人病院で、約40人の退役軍人診察待ちの間に死亡した事案発覚した数カ月から1年以上放置されていた患者もおり、病院はこの診察の遅れが記録残らないように裏名簿作るなど、書類改竄した疑いもある。オバマ大統領事態徹底解明シンセキ退役軍人長官に指示した2014年5月16日には保健担当次官辞任した5月28日には待ち時間短くみせるための隠蔽工作が行われていたとする暫定報告発表され共和党だけで無く与党民主党からもシンセキ辞任求める声が上がった調査では不祥事が数カ所の医療機関とどまらず広範に及んでいたことが明らかになっており、5月30日にはシンセキ辞任しオバマ大統領シンセキ軍人退役軍人省長官としての職務評価しつつ、辞任受け入れたこのような不祥事起こったのは、増大する退役軍人医療費抑制するため、診察待ち時間減らした施設幹部ボーナス与えるようにしたところ、偽の待機名簿提出する病院続出した事による。 この問題オバマ政権への打撃になると考えられている。

※この「退役軍人長官」の解説は、「エリック・シンセキ」の解説の一部です。
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