アメリカ共和国の記念碑
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「エラストゥス・ソールズベリー・フィールド」の記事における「アメリカ共和国の記念碑」の解説
フィールドの代表作で幅4、高さ2.8メートルの壮大な作品「アメリカ共和国の記念碑」は南北戦争に触発され、1876年の建国100周年に合わせて描かれたが、イギリスの北米における最初の永続的植民地であるジェームズタウンの建設からの初期アメリカ国家の250年の歴史を百科事典的な絵巻として描いたものである。大きな画面には10の塔が立ち並びその上には歴史的出来事を表す130体以上のレリーフが描かれている。アメリカの歴史物語は左端の塔上にある、アメリカ最初の植民地ジェームズタウンと清教徒が到着したプリマスから始まる。そしてジェームズタウンの虐殺,米墨戦争や南北戦争時の黒人虐殺そして手前中央の塔にあるリンカーン大統領暗殺事件などの悲劇、カオス、侵略、抑圧、暴力の場面も描いたが、アメリカ最初の村、独立宣言、奴隷解放宣言そして独立百年記念式などアメリカ史の中で陶酔の瞬間を記念することも忘れてはいなかった。そして250年後を描く中央奥の塔の頂上からはトラス式の鉄橋がフィラデルフィアで開かれた万国博覧会を表す塔とつながり、その上を機関車が客を運んでいる。そしてアメリカ国旗をふる多数の天使に囲まれている。
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