アポロ11号の初着陸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 02:13 UTC 版)
アメリカの探査機より以前にソビエトの無人惑星探査機が月に達していた間、アメリカ人宇宙飛行士ニール・アームストロングが、1969年7月20日の有人月着陸船イーグル着陸の後、月の表面を歩いた史上初の人物となった。アームストロングは宇宙司令船パイロットのマイケル・コリンズと、月着陸船パイロットのエドウィン・オルドリンからの後援を受けたアポロ11号計画の司令官及び船長であった。この人類初の月面着陸という歴史的な瞬間は、全世界5億人を超える人々がテレビなどのメディアを通して視聴したという。時事問題を扱うコメンテーターからは、この出来事が20世紀において最も鮮明な瞬間の一つであると広く理解され、またアームストロングが月面へ足を踏み出した際に最初に発した、 「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍である(That's one small step for [a] man, one giant leap for mankind)」 という名言もまた同様に記憶に残るものである。着陸全体の実際の手記などはウェブサイト、アポロ計画月面日誌も参照されたい。 宇宙飛行士達はその後月面にアメリカ合衆国の国旗を立て、それに敬礼するエドウィン・オルドリンは写真に収められた。アームストロングが最初に降り立つ人物になることは、当初の計画から既に重要なものだったはずと人々に信じられているが、実は原案では月着陸船のパイロットであるオルドリンが最初に降り立つよう計画されていた。また、印字した金属板が、未だ月面に残る月着陸船に取り付けられたままである。この銘板は、続く月面着陸へのアメリカの心象を表していた。これにはリチャード・ニクソン大統領による署名と共に、「Here men from the planet earth first set foot upon the Moon July 1969 AD. We came in peace for all mankind(西暦1969年7月、我等惑星地球より来たれり。全人類の平和を希求してここに来れり)」と刻まれている(銘板には船員であるニール・アームストロング、マイケル・コリンズ、エドウィン・オルドリンの署名も入っている)。
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