アシモフ以外の作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 21:34 UTC 版)
「ロボット工学三原則」の記事における「アシモフ以外の作品」の解説
アシモフのロボット工学三原則と似た法律や、ロボットの「人権」をめぐる裁判が、他者によるフィクション作品でも描かれることがある。 『鉄腕アトム』のロボット法ロボットの義務および権利を定めた世界法律(鉄腕アトム#人物以外の設定を参照) 『新スタートレック』での裁判「人間の条件」(原題「The Measure of a Man」)というエピソードで、アンドロイドであるデータ少佐に知的生命体としての自由権を認めるか、認めずに機械として解体調査するか、という裁判が行われる。 『ロボコップ』の基本命令警官サイボーグ・ロボコップの頭脳には、基本命令として警察官の任務たる「法の遵守」「犯罪者の逮捕」「弱者の保護」の3つが刻み込まれており、さらに隠しコマンドとして、第4の命令「製造元であるオムニ社の幹部には絶対服従」が存在した。そのため劇中で、一般市民と彼等を弾圧するオムニ社側との板挟みとなって苦悩する場面が見られた。 『ヴォミーサ』小松左京の短編小説。 ロボット工学三原則を搭載したロボットが殺人を犯すミステリ仕立ての作品。第一条の例外条件も言及される。 『屍者の帝国』伊藤計劃・円城塔の長編小説。屍体を蘇生させてプログラム制御で使役する技術が普及した世界が舞台となっており、その扱いを定めた「フランケンシュタイン三原則」が登場する。特に、作中で一般化してる条文に対して主人公が主張した内容は、ロボット三原則の「ロボット」「人間」を「屍者」「生者」にそのまま置き換えた物になっている。 『イヴの時間』吉浦康裕による日本のアニメーション作品。 『スワロウテイル』シリーズでの「人工妖精の倫理五原則」籘真千歳の小説「スワロウテイル」に登場する「人工妖精」は、ロボット三原則に似た「倫理五原則」を持つ。アシモフ作品と同様に、「原則上、人を殺せないはずなのに、なぜ殺せたのか」という謎解きがプロットの根幹になっている。 なお、劇中三原則が明記されずとも、『スター・ウォーズ』旧三部作のように、「ロボットは(どんな悪人相手でも)人間に危害を加えられない」、「ロボットは(どんなにひどい目に合わされても)人間の命令に反抗できない」、「ロボットは(どんな窮地に陥っても)人間と戦って身を守ることはできない」という前提の作品も多い。ただし、近年では『ターミネーター』シリーズや『スター・ウォーズ』新三部作のように、フランケンシュタインに先祖返りしたような、人間を殺傷する戦闘用ロボットが登場する作品も多い。
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