アウトサイドプロテクター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/27 04:22 UTC 版)
「チェストプロテクター」の記事における「アウトサイドプロテクター」の解説
アウトサイドプロテクターはプロテクター自体が大きいため防御面積が広い。また、ベルトの長さを調節するだけでいいので複数人での使い回しもできる。しかし、試合中使用しない時は背中に背負っておかなくてはならず、強風だと風に煽られ背負いにくいこと、場合によってはベルトが抜けてプロテクターが飛んでいく可能性があること、プロテクターの性質上、両手での判定が出来ないこと、本塁上でのタッグプレイを判定する際には動作が増えて煩雑になるという欠点もある。ただ、基本的にはアウトサイドプロテクターを装着している審判員は、片手で判定をすることが原則として認められている。エサフォーム(折りたたみ)式と空気式とがある。 インサイドプロテクターの普及に伴い、アウトサイドプロテクターは日本プロ野球ではセ・リーグは1994年、パ・リーグは1995年、高校野球では1998年第80回全国高等学校野球選手権大会を最後に使われなくなった(高校野球各都道府県大会においては、第81回大会以降も一時使用していた府県もある。)日本プロ野球における最後の使用者は、セ・リーグでは福井宏、パ・リーグでは林忠良である。その他、セ・リーグでは谷村友一や柏木敏夫そして佐藤清次・竹元勝雄が、パ・リーグでは斎田忠利・牧野伸が、審判員引退までアウトサイドプロテクター使用にこだわった。 前出の福井宏はインサイドプロテクターだと打者の打席(左右)によって立ち位置を変えねばならず、一貫性のあるジャッジが出来なくなるおそれがあること、およびアウトサイドプロテクター使用時より捕手寄り(前)に構えるため、ジャッジする際の視野が狭くなることが、アウトサイドプロテクターにこだわった理由である、と語っている。
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