アイヌ語に起源を持つと推測されている地名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 05:19 UTC 版)
「アイヌ語」の記事における「アイヌ語に起源を持つと推測されている地名」の解説
北海道島には、アイヌ語由来の日本語地名が多い。大別して、 アイヌ語の発音を写し取ってカタカナで表記するものと、 それに漢字をあてたものがある。漢字の読みにうまく当てはまらない地名も多く、 漢字にあわせて元の読みを変更してしまったものや、 アイヌ語の語義をそのまま日本語名にあてた(意訳)ものもある。 型アイヌ語での地名変化日本語での地名(1) ニセイ・コ・アン・ペッ 短縮・省略してカナ文字で表記。 ニセコ (2) サッ・ポロ・ペッ 「ペッ」が脱落し、残りの部分に漢字をあてた。 札幌(さっぽろ) (3) チキサㇷ゚ →ツキサップ→ツキサム 月寒(つきさむ) (4) タンネトー 「細長い沼」という意味を日本語訳。 長沼(ながぬま) (5) オッカイ・タㇺ・チャラパ →オカタマ→オカダマ 丘珠(おかだま) 日本の本州島以南にも、アイヌ語を起源とする地名が、かつて多数住んでいたアイヌの痕跡として残っているという説がある。本州以南のアイヌ語地名については、山田秀三をはじめ、在野の地名研究家によって研究が進められてきた。山田らによれば仙台付近以北(太平洋側)・秋田県以北(日本海側)には明らかにアイヌ語と解釈できる地名が分布し、この地域については続縄文文化の後北式土器の分布と重なるとの指摘もある。しかし、これより以南については根拠が乏しい。
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