アイヌ語と信仰の関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 00:25 UTC 版)
「邑良志別君宇蘇弥奈」の記事における「アイヌ語と信仰の関連」の解説
『アイヌ・英・和辞典』(ジョン・バチェラー)によれば、アイヌ語の「オヤシ」は「精霊・鬼、または悪霊」とされ、アイヌの精霊には「オヤシベ」(ベは「物」の意)がいる(例として、イペカリオヤシ・ペンタチコロオヤシなど)。ここから谷川健一は、アイヌの精霊信仰のオヤシからオラ(ロ)シ(邑良志)となり、ベの部分が「別」と表記されたことで、「ワケ」と読まれるようになり、オラシワケ君が成立したと考察している(君は族長・村長の意)。また、オラシワケ君はアイヌが信奉した精霊を名に負う神を祀るのが役割の一つだったとし、その斎場が遠流志別石神社や於呂閉志(志閉)神社だったと推測している。これらの考察に従うなら、アイヌのオヤシベ信仰は8世紀初頭前後にまでさかのぼることになる。 別はアイヌ語で川の意。北海道に現在も別の付く地名は多い。
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