陸中沿岸地方の廻り神楽とは? わかりやすく解説

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陸中沿岸地方の廻り神楽

名称: 陸中沿岸地方の廻り神楽
ふりがな りくちゅうえんがんちほうのまわりかぐら
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 黒森神楽保存会鵜鳥神楽保存会
選択年月日 1995.12.26(平成7.12.26)
都道府県(列記): 岩手県
市区町村(列記): 宮古市下閉伊郡普代村
代表都道府県 岩手県
備考
解説文:  これは権現様獅子頭)を奉持して行われる東北地方広く分布する獅子神楽一つであるが、陸中沿岸地方のそれは、年の初めにかなりの広域長期わたって巡業して廻村する点に特徴をもっている。
 岩手県宮古市黒森神社と、下閉伊郡普代村鵜鳥神社は、それぞれ三、四〇〇メートルの山に鎮座していて、ともに陸中沿岸海上行き交う航海安全豊漁を願う漁民から厚く信仰されてきた。両神社の神様降ろした獅子頭を奉持したそれぞれの神楽衆は、北は久慈市のあたりから南は釜石市あたりまで、一年おきに北の方に向かう北廻り、南に向かう南廻り廻村巡業神楽行ってきた(一方北廻りの時は他方南廻りというように交互に)。このように両神楽は、沿岸々を訪れ昼間は各家々の門を巡って悪魔払い家内安全などを祈祷し、夜は事前に予約していた一般民家を宿として、宿の一間に幕を張り夜遅くまで神楽の諸演目演じて村人楽しませる。普通一つ一泊であるが、大きになると二泊、三泊とする。毎夜宿で神楽があるが、一晩一二演目演じることになっている。「清祓」「御神楽」「山の神舞」「恵比須舞」などの役舞、あるいは狂言武士舞、女舞仕組物など各種演目から構成される
 長期わたって巡業する特徴のあるこの両神楽は、今日住民の生活環境意識の変化により、各神楽宿引き受けてくれる民家急激に減ってきているなど、その伝承が徐々に困難になってきている。この巡業神楽に伴う貴重な習俗失われつつあるので早急な記録保存が必要である。



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