らぷてっく2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/16 07:03 UTC 版)
『らぷてっく2』は1986年にMSX用として発売された続編。基本システムやキャラクターを『らぷてっく』から継承し、ルールに大幅な変更を加えたもので、外見上はほぼ前作と同一であるが実質的には異なる作品である。初代『らぷてっく』の移植版と同時期の作品であるが、MSXには初代『らぷてっく』は移植されておらず、『らぷてっく2』自体も他機種に移植されていない単独タイトルである。 『らぷてっく2』での主な相違点は以下の通り(ここでは初代『らぷてっく』を『1』、『らぷてっく2』を『2』と略記する)。 フルーツを取る順序が厳密に設定されている。『1』では「?」ボックスを開く順序はプレイヤーの自由でゲーム展開に影響を及ぼさなかったが(高得点を狙うためのフィーチャーとしての重要性はあるが、それを利用するかはプレイヤーの裁量に任されている)、『2』ではあらかじめ設定された順序通りに「?」ボックスを開かなければならない。この順序を示すために、『2』では次に開くべき「?」ボックスが点滅表示されており、異なる「?」ボックスを開くと、そのステージで開いてきた全てのボックスが閉じてしまい最初から開き直しとなる。 ボーナスが隠れボックス化している。『1』と違い『2』では連続してフルーツのペアを取ることが意味を持たず、連続して取ろうとパワーボーナスは現れない。『1』における「宝石」と同じ要領で特定のボーナスが各面1-2個ずつ不可視状態で配置されており、これを踏むことでボーナスとなる。 ステータス値によって通常時でも敵を攻撃可能。『2』ではゲージ状に「MOS」という値が表示されており、これは敵を倒すことで上昇する。MOS値が一定値を超えると、びっきいがスーパーびっきい化していない通常時であっても、敵に触れて倒すことができる。これはあくまで攻撃が可能というだけで無敵ではないため、敵の攻撃を受けない状態にあることが必須である。 マークの対応や位置付けが異なる。『2』ではルール上ペアの邪魔物としての「ドクロ」「宝石」に必然性がないため存在しない。「?」ボックスが奇数個あるステージにおける「ペアのあまり」のボックスもフルーツであり、そもそもペアが設定されていないステージもある。また、フルーツは一律200点であり種類による点差が存在しない。デザイン上も『1』ではボーナスのマークがフルーツや宝石などアイコン状に図化されていたのに対し、『2』でのボーナスのマークは多く文字を意匠化したデザインとなっている。『1』の「すいか」にあたるパワーボーナス(タイムストップ)は『2』には存在しない。 ボーナス効果POW パワーボーナス SPD パワーボーナス+移動速度アップ JMP パワーボーナス+ジャンプ力アップ びっきいのシルエット 残数+1 1000×1 1,000点 1000×2 2,000点 1000×5 5,000点 クリア条件が異なる。『2』ではステージ上の全ての「?」ボックスを取ると新たに「EXIT」ボックスが出現し、これを踏むことでステージクリアとなる。 ステージ構成が異なる。ハードの解像度が低い『2』ではフィールドが狭く独自の面構成であり、ステージ数も全40面である。また『2』の新フィーチャーとして、一部のステージに1対の「WRP」ボックスが床に存在し、この上に乗った状態で下キーを押すともう1つの「WRP」ボックス上に移動する。 一部のモンスターが省略されている。『2』には『1』における「バウル」「ビースト」が存在しない。
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