まかわのあとつがわだんそうとは? わかりやすく解説

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真川の跡津川断層

名称: 真川の跡津川断層
ふりがな まかわのあとつがわだんそう
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 富山県
市区町村 富山市
管理団体
指定年月日 2003.07.25(平成15.07.25)
指定基準 地3,地5
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 跡津川断層は、岐阜県河合村から東北東富山県大山町まで伸びる横ずれ活断 層総延長は60kmに達する。跡津川断層は、根尾谷断層丹那断層等と並び日本 を代表する活断層1つである。活動千年に1~4mと活発で、第四紀以降10 0万年前以降)の活動によって、この断層を横切る神通川上流高原川宮川流路 を最大3km屈曲させている。断層沿いでは現在でも多く微小地震発生し跡 津川断層活発な活動裏付けている。
 真川の跡津川断層は、跡津川断層の東のはずれの富山県大山町有峰湖東方位 置する現地では、向かって左側の白いカコウ岩と右側褐色の礫層が垂直な断層面 で接しているのが観察できる。このあたりでの変位は、垂直方向で約60mあり、カ コウ岩側が上がっている。また、礫層とその上に重なる湖成層断層運動でたわみ、 ずり上がっているのが明瞭である。
 跡津川断層震源とする地震としては、1858年4月9日現在の富山岐阜県 境付近発生した飛越地震(M7.1)がある。飛騨地方中心に大きな被害記録さ れている。山岳地帯発生した地震のため山崩れ多発した中でも規模大きかっ たのは、通称崩れといわれる立山カルデラ周辺にある大鳶山小鳶山崩れ 常願寺川の上流の湯川真川せき止めたものである。これによってできた湖は長さ 8kmにも達し、その年の4月23日6月7日発生した余震などによって決壊し 常願寺川下流域大洪水もたらした。このとき洪水とともに運ばれ巨石富山平 野各所点在していて、「安政大転石」と呼ばれている。この地震以後常願寺川 は暴れ川となり、砂防工事は現在でも続けられている。
 「真川の跡津川断層」は、我が国有数活断層明瞭に観察できるだけでなく、ひ とたび地震発生すると、地震直接の被害とどまらず地域地形一変させ、 長期わたって地域暮らしを脅かす災害継続することをも示している。天然記念 物指定し永く保存を図るものである
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天然記念物:  白羽の風蝕礫産地  皇子神社社叢  盛岡石割ザクラ  真川の跡津川断層  知足院ナラノヤエザクラ  矮鶏  石山寺硅灰石



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