跡 津川断層とは? わかりやすく解説

跡津川断層

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 02:08 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

跡津川断層(あとつがわだんそう)は、富山県立山から岐阜県天生峠にかけての全長約70kmの断層である。日本を代表する横ずれ断層の1つで、活動度A級の活断層である。

地形と地質

名称の由来となっている跡津川は断層に沿って直線的に流れている。跡津川が注ぐ高原川は断層運動によって大きく右ずれし、クランク状に屈曲している。本流の宮川もまた跡津川断層と交差しており、屈曲が認められる。飛騨市宮川にある池ヶ原湿原と、飛騨市と白川村との境界にある天生湿原は跡津川断層上に位置しており、どちらも断層運動により形成された湿地である。

過去の地震活動

跡津川断層は、安政5年(1858年)の飛越地震震源断層と推定されている。この地震において、断層に沿った集落の倒壊率が著しく高かった(いわゆる震災の帯)ことと、断層線の北西端にある立山の鳶山で大崩壊が発生(鳶山崩れ、日本三大崩壊の1つ)したことが分かっている。

活断層の活動周期は個々の断層により差異があるものの一般的には数千年単位であるため、跡津川断層を震源とする大地震が近いうちに起きる可能性はほとんどないと考えられている。

真川の跡津川断層

真川の跡津川断層(まかわのあとつがわだんそう)は国指定の天然記念物(2003年指定)。跡津川断層の東のはずれの富山県富山市に位置する。

関連項目

外部リンク


跡津川断層

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/03 19:55 UTC 版)

高原川」の記事における「跡津川断層」の解説

跡津川断層は、富山県有峰湖から白川村に至る、全長約70kmの右横ずれ断層である。船津より北へ約6km、漆山集落から土集落にかけての区間断層線高原川交差しており、断層運動による流路屈曲が非常に明瞭である。

※この「跡津川断層」の解説は、「高原川」の解説の一部です。
「跡津川断層」を含む「高原川」の記事については、「高原川」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「跡 津川断層」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「跡 津川断層」の関連用語

跡 津川断層のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



跡 津川断層のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの跡津川断層 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの高原川 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS