その源流〜1960年代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/12 02:05 UTC 版)
「ラバーフェティシズム」の記事における「その源流〜1960年代」の解説
20世紀前半より、主にイギリスを中心としたヨーロッパにてその源流が散見されている。当時のヨーロッパでは、雨天時に使用する雨合羽(マッキントッシュ)の素材がゴムであることが多く、ゴム製衣料の愛好者により結成された「ザ・マッキントッシュ・ソサエティ」がラバリストの源流とされている。初期のラバリストはゴム引きの雨合羽を着て小川を歩いたり泥沼を転げ回るといった楽しみ方をしていたが、ゴムという素材が持つ密着性や芳香にフェティシズムを感じた人々により、徐々に性的嗜好も目的として雨合羽を着用する、という状態が生まれたとされている。また、第二次世界大戦にて多用されたゴム製のガスマスクの使用経験をその端緒とする愛好家も多かったようだ。 メディアの形で初めてラバーフェチの存在を明確に示したのは、イギリスのイラストレーター、ジョン・ウィリーである。彼が1946年にイギリスにて刊行した「BIZARRE」という雑誌は、ボンデージを主としたフェティシズムに関する著述、イラスト、写真を主な内容としていたが、この雑誌にてゴムで出来た衣服に身を包んだ愛好家の存在が述べられている。 世界初の専門誌は、1962年にイギリスのジョン・サトクリフが編纂した「ATOMAGE」(アトマージュ)だと見てほぼ間違いないだろう。ATOMAGEはジャンルごとに3種類の雑誌として発行された。この動きによりイギリスを中心としたヨーロッパ圏でのラバーフェティシズム・コミュニティの形成が行われたと見る論調も多い。サトクリフ自身も、TVドラマ「The Avengers」の衣装デザインを手がけ、没するまでヨーロッパのラバーフェティシズムシーンの中心であり続けた。
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