すみれ (モーツァルト)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/08 02:50 UTC 版)
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ドイツ語: Das Veilchen | |
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ジャンル | 歌曲 |
作曲者 | モーツァルト |
『すみれ』(ドイツ語: Das Veilchen)K.476は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した歌曲。モーツァルトの歌曲の中で有名なものの1つである。なお表記については、『菫』と漢字で表記されることもあるが、平仮名の表記が一般的に多い。
概要
1785年6月8日にウィーンで作曲された作品。作曲の詳しい経緯については不明だが、モーツァルトはこの作品を単なる有節歌曲として作曲せず、各連ごとに曲想・調性を変え、小型ながら素晴らしい芸術品に仕上げており、物語としての展開を持つ原詩に即応して音楽を変え、それぞれの詩句に適した描写を行っていく通作形式で書かれている。ここでは詩の内容に密着したリリシズムとドラマティックなものが、見事な調和が見られる。このあたり(1785年)から、モーツァルトの歌曲というジャンルに対する考え方に変化が見られると考えられる。
歌詞はヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの詩によっており、モーツァルトが唯一作曲したゲーテ作品となった[1]。内容は、スミレの花が付近を歩く少女の姿を見つけて彼女に摘まれたいと望むが、その少女に踏み付けられる。しかし、スミレは幸せだった、というもの。ゲーテはこの詩をバラードに分類している。なお、モーツァルトはラストの部分に2行付け加えている。
録音
音楽・音声外部リンク | |
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例を挙げれば、エディト・マティス(ソプラノ)、ベルンハルト・クレー(ピアノ)の録音がある。この他にも多くの歌手が録音している。
脚注
- ^ もっとも、モーツァルトは作曲当時、この詩の作者がゲーテであるとは知らなかったようである。
外部リンク
- 歌曲『すみれ』の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト。PDFとして無料で入手可能。
「すみれ (モーツァルト)」の例文・使い方・用例・文例
- すみれ色の谷と日射病にかかっている頂上部−ウォレス・ステグナー
- 青みがかったすみれ色
- 青白い色から、やや灰色がかったすみれ色の
- 軽いすみれ色、および暗い紫
- すみれ色のニシキヘビ
- すみれ色の縞を持っている
- (バクテリアについて)グラム染色法で使われるすみれ色の染料を保有するバクテリアである、あるいはに関連するさま
- すみれ色の食用魚で、黄色い斑点があり、暖海の深海域にすむ
- 固い直生の荒い茎、線形葉と大きなすみれ色の花をもつ米国東部の針金のようなふさのある多年生植物
- 北米東部の一般的な多年草で、通常すみれ色から紫色の舌状花を持つ
- 密接にミヤマチドリに関連しているが、ばら色、紫色、あるいはすみれ色の花のある北東と高山の北アメリカ東部のラン
- ヨーロッパと西アジアのナツシロギクで、沈水性および浮遊性の葉と、すみれ色の花を持つ
- 薄青いすみれ色の花の米国南西部、まばらな木の葉を持っているメキシコ、および端末のスパイクの砂漠の地域の灰色がかって緑色の低木
- 三出葉と青いすみれ色の花を持つヨーロッパのマメ科の重要な飼料植物で、牧草と干草として広く育てられている
- Suksdorfia属のアメリカの植物の総称で、円形から腎臓型の多肉の葉と白、バラ色、またはすみれ色の頂生円錐花序の花を持つ
- 幅が広く丸みがかかった深い切れ目のある葉と濃いピンク色からすみれ色をした漏斗状の形をした花のついた細くて優美な植物
- すみれ色や白色、ピンク色の花が室内用の鉢植え植物として栽培されている熱帯アフリカの植物
- 頂生総状花序の、青やすみれ色の管状の花を持つカリフォルニア州南部の砂漠植物
- 深紫色またはすみれ色の花を持つ、カリフォルニアの散在性一年草
- 鋭い鋸歯状の披針形の葉と青色からすみれ色の八重の花弁を持つ花のアメリカの草本
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