『聖母を描く聖ルカ』
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「ミケリーノ・モリナーリ・ダ・ベソッツォ」の記事における「『聖母を描く聖ルカ』」の解説
『聖母を描く聖ルカ』は現在、モルガン・ライブラリー・博物館のコレクションにある1420年の小さなラテン語の祈祷書にある細密装飾である。この祈祷書にはミケリーノの既存の作品の大部分が含まれており、47の祈りからなる本文は、一人の筆記者によって暗褐色のインクで書かれた。この本は現在、銀の留め金が付いた19世紀のベルベットで綴じられており、花の縁取りが施された22ページの各ページ全般にわたる細密装飾が含まれている。とはいえ、本来の細密装飾の半分は失われている。『聖母を描く聖ルカ』の装飾は、聖母子の板絵を完成させている聖ルカを描いており、西洋の最初期の、この場面の表現の一つである。 15世紀後半、イタリアのルネサンスの残りの期間を通じて、この主題はますます人気が高まったが、それは聖ルカが画家や画家ギルドの守護聖人だったからである。 15世紀、16世紀、17世紀を通じて、芸術家たちは聖ルカが聖母子を描いていることを描くことにより、聖なる芸術的創造を広め続けた。ミケリーノのバージョンでは、切妻のある板絵を立ち姿で制作している聖ルカを描いている。一方、ジョルジョ・ヴァザーリのサンティッシマ・アヌンチアータ教会にある1565年のフレスコ画では、聖ルカは異世界的なモデルの肖像画を描いているが、このモデルはヴァザーリの絵画にも描かれている。
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