『球体』三部作とは? わかりやすく解説

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『球体』三部作

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 14:42 UTC 版)

ペーター・スローターダイク」の記事における「『球体』三部作」の解説

球体』(Sphären) 三部作は、スローターダイク代表作であり、第1巻1998年第2巻1999年最終巻は2004年それぞれ出版されている。日本語訳はない。 『球体』三部作は共在空間、すなわち一般的に見過ごされていたり、あるいは当然のものとみなされているものの、実際に人間理解を深める上で欠かすことが出来ない情報秘めた空間についての著作である。その思索は、まず哺乳類その他の動物との基本的な違い吟味するところから始まる。つまり、哺乳類にのみ存在する子宮について述べられているわけだが、この子宮の持つ生物学的な快適性は、人類にとってある種根源的な理想郷として想起される。そのため、人類科学イデオロギー、あるいは宗教通じて子宮心地よさを再現しようとするのであるスローターダイクは、実物の子宮内(「胎児-胎盤」といった存在論的な関係性のような小さな球体」から、「巨大な子宮」とでも言うべき民族国家といった「大きな球体」に至るまで、人間が留まろうとしつつも叶わない球体」を分析し絶望ニヒリズム自己陶酔的な孤立)といった生存危機と「球体」が壊れるときに生じ危機との関連性突き止めるスローターダイクによれば、『球体』三部作の序盤は「ハイデガーが(『存在と時間の副読本として)書くべきだった作品」としている。ここでスローターダイク言及しているのは、自身現存在という概念に対してハイデガー立場から離れていく以前持っていた考えについてである。

※この「『球体』三部作」の解説は、「ペーター・スローターダイク」の解説の一部です。
「『球体』三部作」を含む「ペーター・スローターダイク」の記事については、「ペーター・スローターダイク」の概要を参照ください。

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