『内線のガードマン』とは? わかりやすく解説

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『内線のガードマン』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/20 16:00 UTC 版)

穴見和正」の記事における「『内線のガードマン』」の解説

穴見は山陽オートレース場所属ベテラン選手全国でも屈指の巧者として知られている。2015年4月現在SGタイトル勝利こそないもののグレードレース合計6回優勝通算勝利数1000勝を超える戦歴持っており、ファン信頼も厚い。 穴見の最大特徴は、極端なまでにインコースを走るその独特の走法である。通常直線距離の短いオートレースでは、直線は少しアウトコース走ってスピード乗せ減速しつつコーナーに入るのが基本である。しかし、穴見はその直線にあってインコースを走る。上半身を左に傾け、車を押さえつけるように走るそのフォームは穴見以外には見られないのである所謂インベタ」の選手直線走行距離短くなるその走行特性から、スピードではどうしても外角走法には及ばないため内側ブロック力だけでは外側からあっさりと捲られてしまうなど、軽ハンデ生かし見せ場作る程度選手大半な中、穴見は平均的な選手よりかなり高いスピード持ち合わせており、全国トップクラス選手の中でこそスピード負けすることもあるが、高いブロック力と簡単に抜かれないコーナースピードの両方兼ね備えた脅威イン選手であることが穴見の強みといえる。 穴見がこうした走法を使うようになったのにはある理由がある。デビュー間もない3級時代、穴見はアウトコース使っていた。これは何も穴見に限ったことではなく非力3級車でアウトを使わなければ勝負にならなかったからである。しかし、あるレースで穴見の内側走っていた選手落車し、それに巻き込まれる形で落車したことが、穴見にとっての転機となった。 「自分ミス落車するならまだしも他人に巻き込まれ落車したくはない」。そう考えた穴見は苦心の末、現在の唯一の走法編み出したのである現行の競走車エンジンセアでもその走り健在だが、それ以前メグロ二気筒やフジ時代は今よりも更にインコース走っていた。これは、セアエンジン性質合わせ若干アウトコースを走るようにしたからである。しかし、それも他の選手からすればかなりインコース走っていると言える。 既にベテランの域に入った穴見だが、還暦過ぎた現在でも一線級のレース奮戦しており、持ち前スタート先行し一度抑えかかれば容易にインコース捌かれことはない。また先頭立ってペース遅く必然的に台数による接近戦になりやすいため後方選手行き場を失うことが多い。これをオートレースファンは俗に穴見渋滞と呼ぶ。特に一時期SG準決勝において高橋貢は穴見と同レース組まれる大きく苦戦し優出すら出来ないことも多かった。穴見のインコースを何とか捌けたのは全盛期飯塚将光9期船橋オートレース場所属)や島田信廣11期)、梅内幹雄(19期、船橋オートレース場所属)、高橋貢22期伊勢崎オートレース場所属)などといった絶対的なエースぐらいのもので、下手に若手インから捌こうとしても、行き場失いともすれば落車してしまう。逆に言えば、穴見のインコース捌けるか否かが、一種バロメーターとなっている。 鉄壁守りから、「内線ガードマン」「穴見シャッター」などの異名呼ばれることが多い。またその特異な走り魅せられるファン多く山陽代表する人気選手1人である。 最近では若手の外を使ったスピード戦にあっさり捲られることも多いが、SG開催でもスタート先行からイン守り、たびたび穴車券提供することがある数少ない個性的な選手である。

※この「『内線のガードマン』」の解説は、「穴見和正」の解説の一部です。
「『内線のガードマン』」を含む「穴見和正」の記事については、「穴見和正」の概要を参照ください。

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